岬の兄妹 

英題:Siblings of the Cape

 

~2019年~

監督:片山慎三

R-15

 

 

 

 

 

 

主な出演者

 
道原良夫・・・松浦祐也(幼少期:萱裕輔)
道原真理子・・・和田光沙(幼少期:中園さくら)
溝口肇・・・北山雅康
中村・・・中村祐太郎
白木・・・岩谷健司
溝口弥生・・・時任亜弓
坂本・・・ナガセケイ
タケ・・・松澤匠
ホームレスの男・・・芹澤興人
くにお・・・荒木次元
老人・・・杉本安生
産婦人科医松本・・・風祭ゆき
 
 

 

 

 

簡単なあらすじ

 

 足に障害を持つ道原良夫は、自閉症の妹真理子と電気代も払えないほどの貧しい暮らしをしていた。ある日、どこから帰ったかわからない真理子は1万円を所持していた。良夫は真理子に売春をさせて生計を立てようとするも、真理子はある男に恋してしまい・・

 

 

 

 

 

 

 

レビュー

 

 「異色作」とか「衝撃作」と聞くと妙に駆られるんですよね。まるで「〇〇限定」「今だけ〇〇」に吊られるように・・この作品もそう呼んでいいでしょう

 

 ざっくりいうと、「貧しい兄妹が生きていくために必死になっている」そんな話です。それしかありません。兄が妹に売春をさせるというのもどうなの?って感もありますが、それだけの逼迫感ありありです 

 

 「食欲」「金銭欲」「性欲」等、人間の「欲」について描いた作品。自閉症で精神薄弱の真理子にもやっぱり欲はあります。「食べていくためにはお金がいる。性欲を満たしてお金を稼ぐ」そんなお話です

 

 今の日本はほんと裕福になりましたね。私が子供の頃は、1000円あったらお菓子何個買える?チロルチョコ100個みたいな時代でした。今や値上げラッシュで厳しい生活感も、お金さえあれば何でも手に入る時代

 

 そんな現代社会にそぐわない映画のようにも思えますが、人間の本来持っている姿を露わにしたともいえるでしょう

 

 ラストシーンの道夫にかかってきた電話は誰から?個人的にはどうでもいいですね。それよりも兄役の松浦祐也さんと妹役の和田光沙さんの必死の演技が見ものです

 

 最後に、ヌード披露の和田光沙さん、その撮影にぼかし(モザイク)はありませんね。いつも思うことですが、ぼかし(モザイク)があると映像的に綺麗じゃないと感じます。規制があるのは分かってますけど。そんな撮影にも拍手!