魔性の夏 四谷怪談より

 

~1981年~

原作:鶴屋南北

監督:蜷川幸雄

 

 

 

 

 

主な出演者

 

伊右衛門・・・萩原健一

いわ・・・関根(高橋)恵子

そで・・・夏目雅子

うめ・・・森下愛子

喜兵衛・・・内藤武敏

直助・・・石橋蓮司

与茂七・・・勝野洋

宅悦・・・小倉一郎

おかみ・・・赤座美代子

左門・・・鈴木瑞穂

 

 

 

 

簡単なあらすじ

 

 伊右衛門といわは赤子を育て幸せな暮らしをしていた。しかし、脅されていた伊右衛門はいわの父左門を殺してしまう。一方でいわの妹そでに恋慕する直助は、そでの夫与茂七を殺そうとするも人違いで他人を殺した。伊右衛門の隣人喜兵衛は、娘うめと伊右衛門を結ぼうといわに毒を吞ませる。恨みを持って死んだいわの亡霊が現われ・・

 

 

 

 

 

 

 

レビュー

 

 本日はふるーい日本映画を2本ピックアップ。2本目は「魔性の夏 四谷怪談より」

 

 まだまだ暑い日が続きそうです。私の好きな女優の1人夏目雅子さん出演ということで、これは観ずにはいられない作品。暑い真夏の夜にあなたもいかが?

 

 四谷怪談といえば言わずと知れた日本の怪談。映画やドラマに限らず、絵画・小説・舞台等、数多くの関連作品が存在します

 

 この作品は1981年製作の映画。蜷川幸雄監督がメガホンをとり一風変わった四谷怪談といえるでしょう。原作には忠実なものの、現代的な視点も採り入れつつ・・

 

 恨みを持って死んだいわが亡霊となって現われるシーン、実はあまり多くないんですよ。それでも箱・桶から顔・手が出るシーンは、ドキッとしつつもドリフターズのコントを思い出させ笑っちゃいます

 

 怪談の定番といえば「悪い奴ら」。伊右衛門役の萩原健一さんを始め、いわを除くとほぼみんな悪い奴ら。あっ、そで役の夏目雅子さんと与茂七役の勝野洋さんはちょっと違うかな・・。とにかく怪談ものを観るとそのお化けに共感してしまうのです

 

 夏目雅子さんは相変わらずお綺麗です。ちょっとした濡れ場もありましたね。その他俳優陣も萩原健一さん、勝野洋さん、関根(高橋)恵子さんの”太陽にほえろコンビ”に、個性派石橋蓮司さんも加わって最高。ラストの一騎打ち「マカロニ対テキサス」いやいや「伊右衛門対与茂七」が終わり、太陽で終わるシーンは意図的だったんでしょうかね?