江戸川乱歩美女シリーズ 妖しい稲妻の美女
1990年4月14日放送 土曜ワイド劇場
主な出演者
玉村妙子(宝石商の娘)・・・佳那晃子
奥田綾子(魔術師の手下)・・・山本ゆか里
奥田源造(オクダ大魔術団)・・・日下武史
明智小五郎・・・北大路欣也
文代・・・高見恭子
小林少年・・・岡崎浩一
浪越警部・・・坂上二郎
簡単なあらすじ
宝石商の玉村一家に謎の数字が送られてくる。玉村妙子と出会った明智小五郎は、依頼を受けることに・・
その明智が魔術師と名乗る男に捕らわれ対面。その頃、第一の殺人が行われていた。魔術師の陰謀とは何か?
レビュー
1977年8月20日、土曜ワイド劇場で放送されシリーズ化された江戸川乱歩美女シリーズ
初代明智小五郎を演じた天知茂さんが他界され、引き継いだ北大路欣也版の最終話となったのがこの作品
天知さんが亡くなり、シリーズもこれで終わりか・・と思っていたところに復活!とても喜んだことを思い出します
北大路版は全6話に終わりましたが、原作は「仮面の恐怖王」→「兇器」→「何者」→「屋根裏の散歩者」→「押絵と旅する男」と、6話に「魔術師」が再登場
はっきりいって、北大路版はあまり好きじゃないんですよ。何でしょうねぇ、天知版と違ってドロドロ感が薄くなったからでしょうか?
でも、この6話(最終話)は何となく天知版に近いような気がします。原作「魔術師」は天知版第2話「浴室の美女」で登場。それから約12年の時を経て、再採用されました
ストーリー・展開が原作に近く、また天知版の「魔術師」ともほぼ同じ内容で製作されています
明智小五郎が休養中に玉村妙子と出会って東京に呼び出され、魔術師に捕らわれ対面。獄門船に浮かぶ生首。魔術師の娘に助けられた明智は魔術師を捕え、魔術師は自殺。その後、殺人が起こり、死んだはずの殺人鬼が生きていた?
そんなストーリーを再現。魔術師役は日下武史さん。日下さんは1970年の放送された「江戸川乱歩シリーズ明智小五郎 第2話 首泥棒 魔術師より」でも魔術師役を演じてます。西村晃さんも良かったけど、日下武史さんの魔術師も負けてませんよ
玉村妙子役は佳那晃子さん、奥田綾子役は山本ゆか里さん。それぞれ、夏樹陽子さん、高橋洋子さんから引き継いでいます
さて、西郷輝彦さんへ引き継いだシリーズ。北大路版では一番面白いと思う「妖しい稲妻の美女」。「浴室の美女」と見比べてみるのも楽しいじゃないでしょうか