マルサの女

1987年 監督:伊丹十三

 

 

 

 

 

 

主な出演者

 

板倉亮子・・・宮本信子

権藤英樹・・・山崎努

 

花村・・・津川雅彦

伊集院・・・大地康雄

査察部管理課長・・・小林桂樹

 

剣持和江・・・志水季里子

鳥飼久美・・・松居一代

杉野光子・・・岡田茉莉子

 

特殊関係人・・・絵沢萌子

 

石井重吉・・・室田日出男

大谷銀行営業課長 染谷・・・橋爪功

パチンコ店の社長・・・伊東四朗

税理士・・・小沢栄太郎

蜷川喜八郎・・・芦田伸介


 

 

 

 

 

 

簡単なあらすじ

 

 

 港町税務署に勤務する板倉亮子は、調査において所得隠しを指摘する等仕事に励む。ラブホテルを経営する権藤英樹に目をつけていたが、強制調査ができない権限に悩んでいた

 

 国税局査察部(マルサ)に抜擢された亮子は、準備を進め強制調査に踏み込む。あらゆる手を使う権藤とのせめぎ合いが始まった

 

 

 

 

 

 

 

レビュー

 

 

 主演はマルサの女を演じた宮本信子さん。マルサ(査察)が広く知られるようになった作品。女性査察官と脱税者の物語は「こんな映画もできるんだ!?」と驚かされます

 

 脱税者の手口や査察官の調査方法など「映画にしていいの?」なんて思ったりするほど、リアルな映像がたくさん。現実社会どうなんでしょうねぇ

 

 映画開始早々、あの耳に残る音楽と共に、じいさんが看護婦の乳をまるで乳幼児が母親のおっぱいを飲んでいるかのような映像から始まります

 

 食品スーパーやパチンコ店の脱税を指摘する板倉亮子。指摘を受けた脱税者の反応リアルですね。泣いたふりするところなんか思わず笑っちゃいますよ

 

 そして大物権藤。なかなか手強い相手です。数人の特殊関係人を持ち、巧みな手口。板倉亮子がどうやって落とすか、その展開は見ものです

 

 セクシーシーンや笑えるシーンもあったりで観ていて飽きない作品となっています。PART2も製作されましたが、個人的にはやっぱりこちらの方が面白い。独特なイメージが濃い伊丹十三作品。どうぞご覧あれ