「えぇ、はい、はい、えぇ、発注はそれでよろしくお願いします、では、はい、はい、どうも、はい、では」

ガチャ

電話を済ませた岳山は
タバコをふかしながらボンヤリと空模様を眺めていた。


(岳山くん)

部長だ。

「あぁ部長、どうされたんですか?」

(いや近く迄来たから寄って見たんだよ、どうだい最近は?
シュッボ!
ポクポクポク・・・)

タバコをふかす部長。

「えぇ、部長のようには行きませんがボチボチ進んでいますよ」


(ポクポクポク・・・おぉそうかそうか、あのあれはえ一っと・・・あのそうだ思い出した、あの学芸員の姉ちゃんの・・・)


「ははは、島田でしょ島田」

(そうだそうだ、島田ちゃんだ島田ちゃん、なぁ岳山、明日飲みに行こうか?)


「いいですよ付き合いますよ、場所はいつものモツ鍋シラナミですか?」

(おうそうだそうだ、島田ちゃんにも声を掛けてくれ、ポクポクポク・・・)


「おっと、部長、これから会議がありますので」


(おぉう、ポクポクポク・・・じゃ)


「後ほど連絡します」


(おう、ポクポクポク・・・)



[だからあれでこうでそうなんや!!(怒)]

会議で怒りを表しているのは余命僅かの州児であった。


岳山の心中は

「うるせぇなぁこのクズが、飼育の分際でほざいてろバ一ロ」



つづく・・・