ザワザワザワ・・・

「すいませ一ん!!生9杯と追加でモツ鍋下さい」

知り合いの連中と定期的な飲み会の最中である。

辺り一面料理の香ばしい匂いが充満していた。

(やっぱハズキ市動物園には福本さんあっての動物園っすね、私ら福本さんに憧れますよ)

福本はイヤイヤなんがですかと言う表情をしながらハイボールをグビグビと喉に流した。



チュンチュン・・・

ブロロロロ・・・
キッ、ガチャ・・
バタン・・・

福本の車から降りて来たのは女ヤブ医者の岩部里沙であった。

不細工な女でも穴があれば人種は関係なく抱ける特殊な性癖の持ち主の福本は
俗にボボタウン福本と呼ばれていた。


バキューム憲子とは別れて
早速職場の渡辺舞と交際を始める。

渡辺舞は父親とマンション暮らしの為、福本の部屋に泊まりに行く事がメインとなっていた。


幼少期から男性にモテた事がない渡辺舞は異性から声を掛けられると直ぐに舞い上がるのもやむを得ない。


福本にとっては都合のよい穴を確保したと言うところであろう。


その頃本庁から戻って来た園長の古賀利幸は臨職の女性と密談をしていた。

(古賀さん、私、今度の2次試験緊張してどうしても合格したいのですが・・・)

「まぁまぁ、大丈夫大丈夫だよ、普通に受けなさい、大丈夫大丈夫」

臨職をしながら動物園採用試験にチャレンジをして来た坂本美紀だが不合格続きで晴れて今年は一次試験を通過できたが、しかし採用枠が狭く1名しか採らない狭き門であった。

不安で夜も眠れない日々が続く。
気晴らしに趣味で余暇を過ごすが不安だ。

だから園長に願うしかないと思ったのである。


つづく・・・