みなさん、こんにちは。
福島直樹です。
11/5(日曜)から「福島直樹の就活の常識を疑え!」(http://www.nikkei-cnbc.co.jp/program/shukatsu/)という番組が始まりました。ここでは、番組内容だけでは伝えきれなかったコンテンツ、みなさんからの質問などに答えて行きます。どうぞよろしく!
今回は「この番組を通じて何を伝えたいか」について書かせて下さい。
この番組は就職活動中のみなさんを応援するために生まれました。しかし内定獲得のための表面的なノウハウ、テクニックが中心ではありません。従来の就職アドバイスとは少し違った観点からみなさんに情報提供をしていきたいと思っています。
就活を始めるにあたり、私、福島直樹よりみなさんに二つお願いがあります。
■お願い1:就活、仕事、社会の常識を知って下さい。
よく言われることですが、就活は社会人ルールで行われます。例をあげれば、面接の立ち振る舞い、マナー、挨拶、電話の掛け方、手紙の書き方など、さまざまなルールがあります。
完璧な社会人としての振る舞いまでは求められませんが、ある程度のルール、人としての常識を知らなければ、企業はあなたに不安を感じてしまうでしょう。だから知っておいてほしいのです。
別の言い方をするなら「非常識で他人に不快感を与えてしまう」ようではまずいわけです。「他人から好かれるような人であってほしい」ということです。これは就活以前の話ですが意外に重要なポイントです。
■お願い2:そして同時に就活の常識を疑って下さい。
これは一見矛盾するように感じるかもしれません。常識を知った上で、常識を疑ってほしいのです。常識を知らないまま常識を疑うというのは、単なる「世間知らず」です。ですからこのような順番になります。もう少し具体的に説明させてください。
●常識を疑う(前提を検証する)の事例
例えば、エントリーシート(ES)や面接でよく聞かれる質問で「学生時代に打ち込んだ事は何ですか?」というものがあります。
この質問に対する学生の常識的な反応は「えっと~私が打ちこんだことって何だったかな?」というふうに回答を考えるだけのケースがほとんどです。
しかし感度のいい学生の中には次の様に考える人がいます。
「ところでなぜこの質問をするのだろうか?質問の意図、目的は何だろう?私の何を確認しようとしているのだろうか?」
つまり質問に回答するという常識的な反応だけにとどまらず、その先まで掘り下げて考えてみてほしいのです。常識的な反応(質問に回答)だけで終わっているとするなら、その状態を一度、疑ってほしいのです。
●もう一つの事例
もう一つ例を出します。「学歴差別はどうもあるようだ」。そんな話を聞いた時も「だとすれば、なぜ企業は学歴差別をするのだろうか?」「学歴差別をすることで企業にはどんなメリットがあるのか?」と同様に考えてみてはどうでしょう。
「常識を知り、常識を疑え!」とはこういうことです。もし表現がわかりにくいないなら、「まず前提を検証せよ!」と考えてください。
●常識を疑う(前提を検証する)ことのメリット
「常識を知り、そして常識を疑う」ことを習慣にすれば、あなたに多くのメリットがもたらされるはずです。
■1短期的なメリット:グループディスカッション、ES、面接などで評価される可能性が高まるはず。
「常識を知り、そして常識を疑う」ことは、「考えること」です。しかも根本的な部分を考えること。これを習慣にすれば、あなたの「ものごとを考える力」が向上する可能性が高い。グループディスカッション、ES、面接を突破できる力が身に付くのではないでしょうか。
■2長期的なメリット:将来あなたが仕事をするときに役に立つはず
従来の仕事の常識を疑うことで、画期的な商品が生まれ、大きな成果が出ることがビジネスの世界では珍しくありません。
例えばあなたが普通に飲んでいるペットボトル入り緑茶飲料。以前は「緑茶はすぐに酸化して風味が飛んでしまうのでペットボトルや缶で提供するのは不可能」と言われていました。つまりこれが常識です
しかしその常識とされていたことを疑い研究を続ける事で、画期的な技術(ナチュラルクリーン製法)が開発されたのです。それから僕らは急須でお茶を入れなくても、どこでもいつでもお茶を楽しめるようになったのです。同時にそれを提供した企業には大きな利益がもたらされました。
仕事をしていく上で「常識を知り、そして常識を疑う」ことは、自分だけでなく、会社、取引先、その先のお客さんに貢献することにつながる可能性があるのです。
●本当に伝えたい事
僕たちが本当に伝えたいのは「単なる内定獲得のノウハウ」ではありません。
当たり前のことを当たり前だと考えない。当たり前を検証してみる。常識を知った上で常識を疑ってみる。そうすることで、新しい世界が見えたり、成長する可能性があります。
このように考える事で、あなたの就活が楽しくなるかもしれません。
あなたの将来の社会人生活が少し充実するかもしれません。
皆の人生が少しずつ充実すれば世の中が少し素敵なものになるかもしれません。
だから、ぜひ「常識を知り、そして常識を疑う」ことを習慣にしてほしいのです。
以上の考え方をベースに番組を放送していきます。どうかお付き合いください。
目先のテクニックもすべては否定しません。
しかし10年後に振り返った時「あの時、あんなふうに就活をしてよかった」と思えるような活動。そんな就活をしていきませんか。
就活とは将来の自分への投資なのですから。
福島直樹です。
11/5(日曜)から「福島直樹の就活の常識を疑え!」(http://www.nikkei-cnbc.co.jp/program/shukatsu/)という番組が始まりました。ここでは、番組内容だけでは伝えきれなかったコンテンツ、みなさんからの質問などに答えて行きます。どうぞよろしく!
今回は「この番組を通じて何を伝えたいか」について書かせて下さい。
この番組は就職活動中のみなさんを応援するために生まれました。しかし内定獲得のための表面的なノウハウ、テクニックが中心ではありません。従来の就職アドバイスとは少し違った観点からみなさんに情報提供をしていきたいと思っています。
就活を始めるにあたり、私、福島直樹よりみなさんに二つお願いがあります。
■お願い1:就活、仕事、社会の常識を知って下さい。
よく言われることですが、就活は社会人ルールで行われます。例をあげれば、面接の立ち振る舞い、マナー、挨拶、電話の掛け方、手紙の書き方など、さまざまなルールがあります。
完璧な社会人としての振る舞いまでは求められませんが、ある程度のルール、人としての常識を知らなければ、企業はあなたに不安を感じてしまうでしょう。だから知っておいてほしいのです。
別の言い方をするなら「非常識で他人に不快感を与えてしまう」ようではまずいわけです。「他人から好かれるような人であってほしい」ということです。これは就活以前の話ですが意外に重要なポイントです。
■お願い2:そして同時に就活の常識を疑って下さい。
これは一見矛盾するように感じるかもしれません。常識を知った上で、常識を疑ってほしいのです。常識を知らないまま常識を疑うというのは、単なる「世間知らず」です。ですからこのような順番になります。もう少し具体的に説明させてください。
●常識を疑う(前提を検証する)の事例
例えば、エントリーシート(ES)や面接でよく聞かれる質問で「学生時代に打ち込んだ事は何ですか?」というものがあります。
この質問に対する学生の常識的な反応は「えっと~私が打ちこんだことって何だったかな?」というふうに回答を考えるだけのケースがほとんどです。
しかし感度のいい学生の中には次の様に考える人がいます。
「ところでなぜこの質問をするのだろうか?質問の意図、目的は何だろう?私の何を確認しようとしているのだろうか?」
つまり質問に回答するという常識的な反応だけにとどまらず、その先まで掘り下げて考えてみてほしいのです。常識的な反応(質問に回答)だけで終わっているとするなら、その状態を一度、疑ってほしいのです。
●もう一つの事例
もう一つ例を出します。「学歴差別はどうもあるようだ」。そんな話を聞いた時も「だとすれば、なぜ企業は学歴差別をするのだろうか?」「学歴差別をすることで企業にはどんなメリットがあるのか?」と同様に考えてみてはどうでしょう。
「常識を知り、常識を疑え!」とはこういうことです。もし表現がわかりにくいないなら、「まず前提を検証せよ!」と考えてください。
●常識を疑う(前提を検証する)ことのメリット
「常識を知り、そして常識を疑う」ことを習慣にすれば、あなたに多くのメリットがもたらされるはずです。
■1短期的なメリット:グループディスカッション、ES、面接などで評価される可能性が高まるはず。
「常識を知り、そして常識を疑う」ことは、「考えること」です。しかも根本的な部分を考えること。これを習慣にすれば、あなたの「ものごとを考える力」が向上する可能性が高い。グループディスカッション、ES、面接を突破できる力が身に付くのではないでしょうか。
■2長期的なメリット:将来あなたが仕事をするときに役に立つはず
従来の仕事の常識を疑うことで、画期的な商品が生まれ、大きな成果が出ることがビジネスの世界では珍しくありません。
例えばあなたが普通に飲んでいるペットボトル入り緑茶飲料。以前は「緑茶はすぐに酸化して風味が飛んでしまうのでペットボトルや缶で提供するのは不可能」と言われていました。つまりこれが常識です
しかしその常識とされていたことを疑い研究を続ける事で、画期的な技術(ナチュラルクリーン製法)が開発されたのです。それから僕らは急須でお茶を入れなくても、どこでもいつでもお茶を楽しめるようになったのです。同時にそれを提供した企業には大きな利益がもたらされました。
仕事をしていく上で「常識を知り、そして常識を疑う」ことは、自分だけでなく、会社、取引先、その先のお客さんに貢献することにつながる可能性があるのです。
●本当に伝えたい事
僕たちが本当に伝えたいのは「単なる内定獲得のノウハウ」ではありません。
当たり前のことを当たり前だと考えない。当たり前を検証してみる。常識を知った上で常識を疑ってみる。そうすることで、新しい世界が見えたり、成長する可能性があります。
このように考える事で、あなたの就活が楽しくなるかもしれません。
あなたの将来の社会人生活が少し充実するかもしれません。
皆の人生が少しずつ充実すれば世の中が少し素敵なものになるかもしれません。
だから、ぜひ「常識を知り、そして常識を疑う」ことを習慣にしてほしいのです。
以上の考え方をベースに番組を放送していきます。どうかお付き合いください。
目先のテクニックもすべては否定しません。
しかし10年後に振り返った時「あの時、あんなふうに就活をしてよかった」と思えるような活動。そんな就活をしていきませんか。
就活とは将来の自分への投資なのですから。