ノックしたドアが返事の前に開いた。
「会いに来ちゃった」
「アタナは・・もうっ!」
頭にタオルがかぶせられて、わしゃわしゃされる。
しっとりと濡れただけかと思ってたのに。
思ったより雨脚が強くって。
髪の先から雫が垂れるほどになった。
雨の中を走ったのは、大した距離でもないのに。
「会いに来ちゃった、じゃないの!
風邪ひいたら、どうするの?
アナタ、寒さに弱いのに!
濡れたら体冷えちゃうでしょ?」
まだ文句を言いたそうな翔くんの口唇の前に指を一本立てた。
「黙って。
分かってるけど・・・会いたくなった。
翔くんを思い出したから」
翔くんまで濡れないように気を付ける。
でも・・・頬と口唇が濡れるくらいは大丈夫だよね?
まだ濡れたままの手で翔くんの頬を抑えて。
しっとりと口唇を合わせた。
触れた口唇が離れる前には。
もう、翔くんの服まで湿り気が移ってしまっていた。
「翔くんも濡れたままの服、着てたら風邪ひくよ」
「もうちょっと雨宿りしてたら、濡れることもなかったかもね?」
窓の外、雨上がりの空には虹が二重にかかってた。
「そしたら、服、脱ぐ理由がなくなるよ?」
「それはダメ」
んふふ。
僕たちは冷えた服を脱いだ。
☆★
これはナニ?かと言いますと。
きっかけは 診断メーカー 読むとしたら
これで出た診断が「雨は5分後にやんで」でした。
某天使とか某メガネとかと由来は似てますね〜(笑)
雨の二人と言ったら。
これの続き・・・な感じかな?