今日は金曜日!やっと週末!

今週は仕事が立てこんでいて、残業が多かった。

サトシと夜ゆっくりする時間を取れなくて。

サトシ不足が甚だしい。

明日は仕事が休み!

今夜こそゆっくりサトシ不足を解消するぞ!

 

 

「ただいま!」

「翔くん!おかえりなさい!」

 

すぐに立ち上がって、抱きついてくる。

あ〜サトシだ・・・・

抱きしめたまま、柔らかな髪が頬をくすぐるのを楽しむ。

 

小さな座卓の上には夕飯。

なんか・・・すごい贅沢なというか、何か目的がありそうな。

うなぎに牡蠣ににんにくが効いたなんかに・・・

 

 

「サトシ・・・ずいぶんと豪華な食事だね?」

 

「うん!あのね、おねえさんたちがね。

二人で食べるんだよ、って。くれたの!」

 

「なんで・・こんなに?」

 

「あのね、こないだ、2つ目のたまごが孵ったでしょ?

翔くんとの二人目の子どもが天に昇ったのって話したら・・・

みんなでこそこそ話してね。

いいふうふの日だから。

これ翔くんに食べさせて、今夜、可愛がってもらうんだよ、って」

 

あーなるほど。

 

 

「サトシ、天に昇るっていうのは・・・・

サトシが考えた意味と違う意味があるんだよ。

サトシにとっては、たまごから孵った子が天で育つように、なんだけど。

人間にとっては、天に戻るっていうのは、死ぬって意味なんだ」

 

「死ぬ・・・ってなあに?」

 

それも分からないか。

死の概念を教えるのは難しいな。

 

 

「いなくなっちゃうってこと。

死んだら、話すこともできないし、会えなくなっちゃう。

だから、サトシの大事な子どもがいなくなっちゃって。

だからサトシががっかりしてるんじゃないかと・・・

おねえさんたちは思ったんだろうね」

 

「僕・・・間違っちゃったんだね・・

おねえさんたちに違うよ、って言わなきゃ」

 

「そうだね。仕事行った時に子どもは元気だよ、って話すといいね」

 

「僕が元気になるように、こんないっぱい美味しいものくれたのか」

 

「うーん・・・ちょっと・・違うかも?

でも、最終目的はそこだから・・・そういうことだね」

 

おねえさんたちの好意はありがたくいただこう。

サトシを元気にするためには、俺が元気じゃないと。

 

 

「ね?サトシ。

今夜はもっと大好き・・いっぱいしようか?」

 

「うん!したい!」

 

細い華奢な体を抱き寄せて、大好きのキス。

トロンと瞳を潤ませて、頬を赤らめたサトシを目の前にして。

これから食事に入浴に・・・・・なんて。

 

 

「しょおくん・・・まだ・・だめっ!」

 

大好きのキスを続けようとしたら、サトシがトンと胸を打った。

サトシが作ってくれた、精力が付く食事。

ちゃんと食べないとね。

きっと今日の夜は長い。

 

 

 

☆★

 

今年もこの二人です。

やっぱり・・・いい夫婦の日だし!

なんか書きたいですよね(笑)