櫻井さんは結んでもらったんだろうネクタイの結び目に指を入れた。
シュルルっと音を立てて、少し緩めたネクタイがなんか・・・
すごい色っぽいっていうか・・・・なんかカッコイイ。
そんな櫻井さんに顔をじっと見られて。
つい・・ネクタイに手がいった。
ネクタイを軽く引っ張ってみたり、折り曲げてみたり。
「櫻井さん・・カッコイイです・・・」
「その顔、そそるね」
グイっと腰に回された手で体が引き寄せられた。
クイって顎を上げさせられると、櫻井さんがキスしてくる。
ニュルンって入ってきた舌が僕の歯を一本一本なぞる。
歯にも触覚ってあるのかな?
お腹の奥からムズムズするような感じが迫ってくるような・・
櫻井さんの舌に触れようとすると、僕の舌から逃げ回るように動く。
入って来たのに、逃げるなんて!追っかけた。
追っかけて、逃げられて、追っかけて、避けられて。
舌を絡められた時には、すっかり・・・って言うと変だけど。
準備万端な感じにベッドに押し倒されてた。
口元から離れた櫻井さんの口唇が耳に触れる。
耳たぶを口に含まれて、そんなところまで?
敏感になってるみたいで。
クチュって甘 咬 みされたり、舌で遊ばれたりすると。
体がビクリって震えるっていうか、反応するっていうか。
耳たぶから離れたと思ったら、首元に触れて。
ビクリ、どころか。
そこに触れられると、ありえないくらいに体がビクビクする。
お腹の奥もムズムズがきゅーってなる感じに変わって。
「櫻井・・さん・・そこ・・・僕、ダメっ」
「んー?ダメ、じゃないでしょ?」
いつの間にか下着に入ってた櫻井さんの手に包まれて。
昨夜もさんざん?空っぽになるくらいまでシタはずなのに。
僕って・・案外、元気なんだ、っていうか。
こんなにス ルのが好きだったんだ、って。
イヤっていうほど、思い知らされる。
「ぁ・・・あぁん・・・」
「その声もいいね」
男っぽくて、ヤラシく笑う顔が好き。
「翔さん、もうそこまでにしませんか?
大野さんが翔さんと俺がヤッてるとこ見たいそうですから。
続きは俺と・・・ね?
大野さんは買ってきたコーヒーでも飲みながら・・・
翔さんと俺の見て、勉強したらどうですか?」
爽やかに微笑んだ松本さんは櫻井さんの隣に腰を下ろすと。
櫻井さんのネクタイをクイって引っ張って。
キスを仕掛けた。