結局。
僕は櫻井さんの隣の部屋に入居することにした。
櫻井さんが出る、って言っても!
しんどい時には、鍵をかけて引きこもれば!
タダっていうのは・・魅力!
でも・・・櫻井さんが僕の名前をドア叩きながら呼んでたら・・
つい・・・開けちゃう・・かも?
やっぱり・・やめた方が無難?
でも・・・・タダだし。
返事をする前にもう一回、部屋探ししてみよう、と思って。
地元密着型の不動産屋さんを何軒も回った。
でも・・・やっぱり、僕の手の出せる金額の部屋はなくって。
ほとんど、背に腹は代えられないって状態。
しょうがなく?櫻井さんの隣に入居させてもらうことにした。
それを櫻井さんに言った時には・・・
満面の笑みっていうのか?
すごい嬉しそうな顔をしてくれて。
この結論でよかったんだ、って僕も思えた。
一応・・僕たち・・両想いの・・恋人?
って考えてもいいんだよね?
その・・恋人が隣に住むことになるから嬉しさいっぱい。
って・・・ことでしょ?
あの・・その・・・僕も・・一応、ちゃんと?
嬉しい、っていうか・・・嬉しい。
好き・・な人の側にいられるのは、嬉しい。
けど・・・ちょっと気になることがあって。
櫻井さんの隣の部屋に住む、って話をした時。
「じゃあ、あと1週間待って」
って言われた。
1週間・・何のための1週間?
もしかして・・・その1週間で・・・
他の人と・・・お試ししてくるのかも?
僕を真の最高の相手、とは言ってくれたけど・・・
唯一の相手、とは言ってくれてないもんね。
もしかして・・・他にも中でイ カ せてくれる人がいるかも、って。
まだ探す気かもしれない。