サトシが人間になった朝。
今までなかったものに対する好奇心がいっぱいで・・・
風呂あがりに服も着ないで、観察している。

風邪ひくから、服を着るように言うと、シャツだけは着た。
でも・・・見えなくなるから!と言って、下は着ようとしない。

サトシを好きだ、って自覚した俺には・・・目の毒。
いや・・目の保養?

ベッドに寄りかかって、脚を投げ出して、シャツの裾を避けて。
ジーっと観察して。
時折、手を触れてみては・・なんか真っ赤な顔をしている。
感覚は・・俺らと同じ・・なのかな?


「サトシ、あんまり触らないの。腫れちゃうよ」

「腫れる?痛くなる?」

「いや・・・痛い・・とは・・ちょっと違うかな?」

痛いというより・・・気持ちいい・・かも。
?な顔をしているサトシは、未知の物体をより知ろうとしてて・・
引っ張ったり、裏返してみたり、覗きこもうとして、体を折って。
コロンと転げてみたり。

可愛い小動物が一人遊びしているような感じ。
いつまでも見ていられる・・けど。

やっぱり・・・目の毒!
触りたくなってしまう!


「サトシ・・・
人前でいじったりするのは、お行儀が良くないから。
早く服、着ようか?」

「翔くんの前でもダメ?」

「俺の前でもダメ」


サトシはしぶしぶと、という感じで服を着た。
ちょこん、とベッドの前に正座してるサトシは・・・

昨日よりはちょっと大きくなったけど、可愛さは変わらなくて。
天使の頃のままだった。