チュッ、チュっとわざと音を立てながら、何回も口唇を啄む。
俺の服の腰辺りを摘んでいた智くんの手が、そこから離れて。

腕を首に巻き付けるようにしてきたら・・・
啄むだけのキスが物足りなくなってきた合図。


「婚約者だから・・・こんなことも・・するかもね?」


ハッと気づいて、智くんは体を離そうとした。
口がへの字に歪んで・・・
泣きそうなのか?怒ってるのか?
判別つかない表情。


「あの女優さん・・・可愛いもんね。
昔、共演したときも、なんか・・仲良さそうだったし」

俺の胸に手を当てて、押しのけようとする動き。
でも、本気で力入れてないし。

その手の動きに反して、腰をグッと引き寄せた。
智くんは当てていた手の力を抜いて。
そのままトン、と俺にぶつかる。


腰から下に手を下ろして。
綺麗な形の柔らかい筋肉を撫でて・・・
クイっと引き寄せると・・・グリっと俺のモノを押し付けた。


「どんな可愛い子でも・・・こうはならないんだよ?
智くんにだけ。欲 情するの」

「欲 情した?」

「そんな言葉・・・テレビで言っちゃダメでしょ?
しかも・・女性が何人もいる前で。
俺がVTR見ながらどんだけヒヤヒヤしたか。
智くんは・・わかってないんだから!」

「僕も・・・翔くんにだけ」

「何が?」

「欲 情・・するのが」



☆★



おまけです。
こないだのしやがれの智くんの名台詞?(笑)入れてみました。

もっとヤラシイ顔で言って欲しかったなぁ(笑)