めちゃくちゃ盛り上がった。
キャパが大きい会場に変えたのに・・それでもいっぱい。
なんなら定員以上。
参加者が知人を連れてきて・・みたいな感じで膨れ上がって。
なのに・・大野さんは来てくれた人、一人ひとりに挨拶に行ってた。

正直・・・そこまで人付き合いを大切にしてる人だとは思ってなかった。
いや・・友人がちゃんといることは知ってるけど。
業界人以外の人と、深く狭く付き合ってるイメージがあったからさ。


挨拶しに回ってたから・・大野さんはほとんど飲めず、食べられず。
お店のクローズの時間まで、いたけど・・
人に話しかけられてる間は、神妙にして話を聴いてたし。


「大野さん、お疲れ様。
ほとんど、食べられてないでしょ?
よかったら・・うちきて、何か軽く食べる?」

なんて・・誘ったのはいいけど・・・
なんで・・・他の3人まで来るのかなぁ・・・?


「かんぱーい!」

改めて嵐5人だけで祝杯。
出したアテをつまみながら、ちょびちょびと飲んだ。


「ありがたいよねぇ。
僕が復帰するっていうだけで・・あんなにいっぱい集まってくれて。
みんな・・優しくってね。
頑張れ、って・・・言ってくれた。
パパ友っていうか?
お子さんがいる方が、わからないことあったら聞いて、とか。
そのために連絡先交換させてもらったり。

みんな・・優しいよね」


大野さん・・5人だけになって、気が緩んだのか?
涙腺も緩んでる。

・・・・ボロボロと涙こぼして。
それを拭おうともしない。


横に座る翔さんが、名前呼びながら、顔を拭いてあげてる。
そんなことを抵抗せず、されるがままで。
大野さんがまるで子どもみたいに見える。