この靴・・・翔くんのプレゼントにしようと思って、ちょっと大きめに作ったんだけど・・
どうしよう?
番組企画じゃなかったから、翔くんのプレゼント用ってことになってないし。
プレゼントしても、使えないかな?


「あのね・・・この靴・・・僕にはちょっとサイズが大きかったから・・
サイズが合ったら、翔くん、使ってくれない?」

だから、あえて、プレゼント・・って感じではなく・・
渡すことにした。

靴を差し出したら、翔くん、えっ?って顔をした。
黄色が入ってる、ちょっと派手にも見えるデザインだから・・
気に入らないのかな・・・?



「あの・・あの・・・縫い目・・がガタガタになっちゃったりしたけど・・
彼がしっかり作ってくれたから、靴としては、良い物なんだと思うんだけど・・・

・・・やっぱり・・・つかえない・・・かな?」


「智くん!やっぱり・・・やっぱり!
これは俺へのプレゼントだったんだよね!!
大きめに作った、って言った時から!
俺はそうじゃないかな?って・・・待ってた!!」


嬉しそうに瞳が輝いたから・・僕は安心した。


「履かせてあげるから。座って」

翔くんをソファーに座らせて、僕はその前に膝まづいた。
僕の太ももに翔くんの足を載せて、靴を順にはかせる。

靴の紐をきゅっと結んで。


「きつくない?」
「ん・・大丈夫」

僕の頭のてっぺんに翔くんの感謝のキス。
僕は喜んでもらえて嬉しい、って、翔くんの膝にキス。



「智くん・・なんか・・ヤラしいよ?」

ん?なんで?
って、翔くんを見上げたら・・・・

頭を抑えられて・・・・・





欲望のキス。