「智くん!なんなの?あれ?」


あれって・・あれ・・だよね・・
やっぱり・・言われると思った。


「仲直りでしょ?」
「なんで!あんなことしたの?!もう・・・智くん!」


あんなこと・・って・・ネタだから。


「だって、翔くんも、去年、相葉くんとしてたでしょ?」
「俺は、どうなったって、いいの!でも・・智くんは・・」


翔くんなんて、ドラマで女優さんともしてるし。
僕のことばっかり言って。
もう・・翔くんなんて・・・!
知らない!








「翔くん?」
「翔く~ん?」
「しょおくん?」
「翔くんてば!?」


何回、呼んでも、こっち見ない。
ソファーで、膝抱えて、ちっちゃくなってる。



隣に座って、翔くんに寄っかかった。


「どうしたの?なんか・・翔くんが落ち込むようなこと、あったっけ?」


顔をのぞき込んだら。
大きい目に涙浮かべてて・・
今にも零れ落ちそう。


「智くんが・・怒った」

「え?」


怒った・・って。
さっきの?
怒ったのもあるけど・・半分、呆れてるだけ。



「智く・・ん・・・」


あ。涙、とうとう、零れた。
勢いよく、抱きついてきて。

・・痛いってば!


「俺のこと・・捨てないで~~~」


え?なんで、そうなるの??
翔くんの考えてることが、全然わからない!


「あんなウザいこと言うヤツなんて・・もう、嫌なんでしょ?」

え?なんで、そうなるの??



「翔くん、大丈夫。落ち着いて・・・」

「俺のこと・・キライにならないで~~~」


全然、話、聞いてくれないから・・
軽く、頭をぽかっと叩いた。



「智くん・・やっぱり、俺のこと、キライになったんでしょう~」
鼻水まで垂らして・・・
だから・・抱きつきすぎ!
痛いってば!



「翔くん。離して」

「さとしくん・・・やっぱり~」

「翔くん!大好きだから!落ち着いて!」



呆れたけど。
ちょっとだけ・・なんで?って、思ったのも、ホントだけど。
翔くんが、僕を大好きだからって・・
ちゃんと、分かってるから。

だけど・・僕が翔くんを大好きって・・分かってくれてはいないの?





***************************************************************************************************************



その2です(笑)
山って言ったら・・・これでしょう!?
このパターン、好きなんですよねぇ・・
今年度、最後の記事がこれか~(笑)