「声聴きたいから・・・お話しして。眠り姫で、いいや・・・」

「なんだそれ?」
って、言いながらも、話し始めてくれて。

ストーリーを思い出しながら。
言葉を選びながら。
ゆっくりと紡がれる物語。
翔くんの落ち着いた声を聴いていた。


疲れてるのに・・ごめんね・・・
って、思ってたのに・・・
翔くんの声を聴いてるうちに、いつの間にか、寝ちゃって。




それに気づいたのは、ソファーに寝かされて、翔くんにキスされてる時だった。

啄むように触れられてて。
名前を呼ぼうとして、口を開きかけたら・・・

舌が・・・


翔くん・・・明日・・もう今日だけど・・
仕事あるでしょ?
もう、寝ないと、ツライよ・・

そう、思うのに・・・
応えてしまっていて・・・


離れたくなくて・・・
翔くんの首に腕を回した。


翔くん。
ごめん。
ワガママで。
でも・・・止められない。