あの後、リーダーは意識を飛ばした。
苦労しましたよ・・
バスローブ着せて、ベッドまで連れてくのは。

それでも、それだけ、オレと・・に夢中になってくれてる・・
この人に触れられる・・それだけで、嬉しかったりするんですけどね・・

ベッドに寝かせて、寝顔を見ていると・・・
この人を独占したいキモチが溢れてきそうになる。
そばにいると、もっと、この人を求めてしまいそうになるから・・
同じベッドにはいられなかった。

ソファーに座って、リーダーの寝息だけを聴いていた。
規則正しく聴こえるその音だけ。
ただオレだけがその音を聴いてる。
それだけで・・心が満たされるような気がする。

リーダーの寝息が乱れた。
目が醒めたかな・・・

そっと身動ぎしたけど・・そのまま動きはない・・
何も・・話しかけてもくれないんだね。
この状況に・・困ってるの?後悔してる?
ふ・・なんか・・この想いを抱えてるのが、自分だけかと思うと・・
涙が出そうになる・・

リーダーが寝てるベッドに近づいて、腰を降ろした。
「智・・・」
名前を呼んでみる。

「智・・リーダー・・・寝てるの?今だけは・・オレのものだね・・」
そっと髪に触れる。

きっと智はオレのこのコトバ・・聞いてるだろう。
オレの気持ち・・・伝わるかな・・・

いつだって、独り占めしたい。
でも、それができるのは、今・・・この時だけ・・・

リーダーの髪に触れている指を・・絡ませて・・・
心も絡みあいたい・・・そう思った。