気分転換は音楽で | フーテンの無職 〜無職の大将放浪記〜

フーテンの無職 〜無職の大将放浪記〜

日本社会のレールから外れて、気の向くまま風の向くままプラプラと、あてどもなく彷徨う。そんな刹那的な人生を邁進中。


人生、酒と旅と本があれば、それで良い・・・



 最近、帰宅後にはクタクタになって、毎日のように食後に横になるとそのまま寝落ちしてしまう日々が続いている。とても身ひとつでは回しきれないほどの業務量を押しつけられて、午前と午後の10分休憩ですら休めずにずっと働き続けているのだから当然だ。これで給料は1円も増えないのだから、ほんとに日本は社畜的労働環境が蔓延っていると思う。

 今の職場に来てもうすぐ4ヶ月、体重は約8キロも減少した。毎晩サケをしこたま飲んで、これまた毎晩夜食にラーメンやら何やら寝る前に食べていても体重が減り続けている。カロリーが圧倒的に足りないのだ。これから夏本場に差し掛かることを考えると、さらに体重も減少していくだろう。本当にやれやれ、である。





 まあこれまでも肉体的に散々キツい思いをしてきたので、なんとかやってやれないこともない。仕事はキツいが、給料は決してまずくはないし、何より静岡の今のこの生活環境が気に入っているので、なんとか気力で乗り越えていってやろうと思っている。そのために必要なのは週末の気分転換だ。

 伊豆の車中泊旅の続きがまだ途中のままだが、一旦放置して、週末のささやかなエンジョイに精を出している。ちなみに期待の宝クジは全滅であった。 …チクショウ!! 億万長者の夢がッ‼︎






 というわけで、本日は久々に「田子の浦みなと公園」にきて、海と空を眺めながらノンビリと散歩を楽しむことにした。散歩のツマミは音楽だ。私は普段はイヤホンをつけて歩く習慣はないのだが、たまに息抜きに外で音楽を聴くと、すばらしく幸福感に満たされることは知っている。外で音楽を聴くなら、緑に包まれた森林公園よりも、空と海の広々とした爽快感のなかで聴く方がまことに胸がすいて気分がいい。
















 こうした広々とした海と空を眺めていると、自然と「風の谷のナウシカ」が聴きたくなる。アニメのほうはハッキリ言って駄作だが、作曲を担当している久石譲の奏でるメロディーは天才的に素晴らしい。それに原作である漫画版は、宮崎駿の作品の中でもトップクラスの出来であると断言できる。キャラクターや世界観、物語の設定などが相当に深く掘り下げられており、ほんとうに壮大な長編映画を観ているかのように時を忘れて惹き込まれる。

 ただ、絵が全体的にアニメの絵コンテ風なので若干の読みにくさはあるのだが、この作品は一生に一度は読んでおくべき宮崎駿の最高傑作なのである。






































 しかし、実を言うと、一個のキャラクターとしてのナウシカ自体はあまり好きではなかったりする。聖人然としていてあまりにもキレイ過ぎるのですね。それよりも彼女を取り巻くアスベル、ユパ、クシャナやクロトワたちの方が遥かに人間くさくて魅力的なキャラクターに思える。

 ミトじいなんて、あれで40歳ですよ。なんと私と同い年です。マジあり得ません。ユパ様は御年45歳。あと5年であの貫禄に達するなんてマジ不可能です。クロトワに至っては、あの顔でまだ27歳の若造ですよ? いやコイツが一番あり得ない。どう見ても50前後の草臥れたオッサンですって。でもクロトワが一番人間くさくて共感の持てるキャラクターでもあるんですね。





 それにしても、ジブリの作品はやたらと「空」が強調されているような気がする。ナウシカしかり、ラピュタしかり、魔女の宅急便しかり。トトロも空飛ぶシーンが印象的だし、紅の豚、ハウルの動く城、風立ちぬ、も空がテーマとなっている。











 なんだかんだで、私のiPhoneにはジブリのサントラが詰め込まれている。幼少時代より散々耳にしている曲ばかりなのに、それでも未だに聴き足りずにこうしてiPhoneにまで保存しているのだ。久石譲がどれだけ良い仕事をしているかを身をもって知らされる。

 ラピュタでは主題歌である「君をのせて」が最もメジャーだが、私は何気に攫われたシータを助ける為に活動するシーンの曲が一番好きだったりする。あの躍動感あふれる曲を聴くと、年甲斐もなく未だに少年のように血湧き肉躍ってしまう。

 「40秒で支度しな!」 そういえばドーラは50歳なのであった。 ああ…….あと10年でアレか…。
























 私の現在住んでいる富士市も、部屋のベランダから伊豆半島や水平線が見渡せる「海の見える街」である。ナウシカやラピュタ以上に、魔女の宅急便もまた大好きな私はよくドライブ中にサントラCDを掛けながら運転している。ホウキに跨って空を飛ぶなんて、たぶんタケコプター以上にみんな子供のころ憧れたんじゃないだろうか?








 魔女の宅急便で特に好きなのは絵描きのウルスラで、豪快で自由闊達に生きる姉御肌のキャラクターである。飛べなくなったキキに対して自身の経験からアドバイスをするのだが、そんな彼女の描いた絵が映るシーンで流れるBGMがまた神秘的な旋律で美しいのだ。











 そうした数々の名作ジブリ作品を、これまで金曜ロードショーなどで何度も目にしてきたわけであるが、あの映写機のおじさんが映る幻想的なオープニング曲を手がけたのもまた久石譲である。曲名は「Cinema Nostalgia」で、おそらくイントロ以外にフルで聴いたことのある人は少ないのではないだろうか。この曲も、それ自体がまるで一本の壮大な長編映画のような重厚さが漂っていて実に聴き応えのある名曲である。






 久石譲のジブリ曲以外にも、私は数々の名作映画の名曲をiPhoneに取り込んでいる。最近はめっきり映画を観る機会が減ったが、それでも好きな映画の主題歌などを聴くと、その映画のワンシーンなどがパッと脳裏に浮かんできて気分がとても高揚してくる。










 特にこの「バタフライ ・エフェクト」は、映画好きなら一度は絶対に観ておくべき作品のひとつだ。このオアシスの「Stop Crying Your Heart Out」は、映画と切り離して聴いても素晴らしい名曲であることがご理解いただけることと思う。というより、私は最初にこの曲を聴いたあとに映画を観たクチだが、曲と映像の相乗効果で見事なラストシーンの演出となっていて、またその余韻も素晴らしかった。







 また、これは「シンク・オア・スイム 〜イチかバチか俺たちの夢〜」という映画のエンディング曲だが、このしっとりとした曲調が耳に心地よくて、何百回と聴いていてもなぜか飽きない。

 自分と相性のいい曲ってのは、ホントに繰り返し聴いていてもまったく飽きることがなく、それどころか毎日でも聴いていたくなるから不思議ですね。ちなみにこの曲は80年代の「イマジネーション」というバンドの曲で、この年代の曲が私にはどストライクなのだ。

 世間が「LOVEマシーン」などというくだらん曲にうつつを抜かしていた頃、私は一人で「REBECCA」に大ハマりして、車内では毎日「フレンズ」などを繰り返し流していた。80年代のほうがメッセージ性があって旋律も美しい名曲が多くて私好みだ。荻野目洋子の「ダンシング・ヒーロー」や「翼の折れたエンジェル」なんてもう最高ではないか。
























 イマドキの「うっせえわ」なんて、もはやただの公害である。不快な雑音、騒音レベルで歌詞の中身も無いので、私はあれは音楽としてはあり得ないと思っている。











 ちなみにこの「シンク・オア・スイム 〜イチかバチか俺たちの夢〜」という映画は、うつ病や事業の失敗、家庭の不和など、数々の問題を抱えて人生に疲れきった冴えない中年おじさんたちが、一念発起してシンクロナイズド・スイミングの世界選手権を目指すというトンデモないストーリーである。

 私のように人生をこじらせた中年おやじ向けの作品なので、同族だと思われる方は一度リラックスしながら観てみることをオススメします。けっこう楽しめますよ。








 そして映画ばかりでなく、旅先などで耳にしてきた曲も、自分との相性が良いものはどんどんiPhoneに取り込んでいる。このカルヴィン・ハリスの「マイ・ウェイ」もそんな曲のひとつだ。

 これはアジアやヨーロッパをあちこち旅していた数年前に、どこに行っても店内やバスの中で耳にしていた曲である。シンプルな曲ながら、不思議と何度繰り返し聴いても飽きることがなく、それよりも聴けば聴くほど耳に心地よく感じてくるので、マケドニアのオフリド湖で耳にした際に、思い切って曲を調べて取り込んだのだ。「マイ・ウェイ」という曲名は日本でも馴染みがあり、私も好きな曲なので、その印象もこの曲に結びついたのかもしれない。











 そんな私の現在のマイブームな曲は、サーフ・メサとマディソン・ビアーの曲「Carried Away」である。今年の2月にリリースされた新曲なので、たぶん知らない人のほうが少ないかもしれないが、私にしてはめずらしく流行歌に耳を奪われている。

 やはり歌や音楽というのは、このように美しい旋律のものが一番ですね。まるでココロが洗われるような、ささくれ立った荒んだ気持ちがそっと和らいでいくような。ストレス社会の現代においては、こうした音楽こそが究極の癒しになるのでありマス。

























 でもやっぱり80年代がサイコーーーーーーーッ‼️‼️