田辺聖子さんの「春情蛸の足」を読みました

 

 

 

すべて40ページ程度の短編ばかり8編

 

以前、ささかわさんの選書サービスで

オススメされた一冊です

 

 

あなたにおススメの本はこちらです★選書サービス受けてみた!

 

 

 

 

めちゃんこおもしろかったーニコニコ

 

おせいさんのユーモア全開!!

随所に出てくる関西弁の会話!!

 

関東出身の私の憧れの言語

 

 

おでん、たこ焼き、きつねうどん

庶民の食べ物をモチーフにして

ゆるやかな日常を描いているのに

しみじみ味わい深い

 

読んで幸せな気分になれる一冊でしたーラブラブ

 

 

 

 

表題作「春情蛸の足」にみる★男ってやつは・・・

 

主人公の杉野は39歳、既婚、子二人、サラリーマン

 

40歳目前の杉野が内心でつぶやく

男についての客観的省察

これをベースに物語は進んでいます

 

 

久しぶりにおでん屋でバッタリ会った

幼馴染のの女を前に

(見るんやな、つい、全身を。男いうもんは)

 

 

幼馴染の女が

本心から再会を喜んでいるのかどうか

(わかるんやな、これが。男は)

 

 

幼馴染みの女からおでんをおごると言われると

(そうもいかん、こうなると。男は)

 

 

幼馴染の女から子どものころ好きだったといわれると

(困るんや、そうハッキリいわれると。男は)

 

 

こんな調子で物語が進む

「自分は・・・」でなく

「男は・・・」というのがおもしろい

 

男は・・・じゃなくて、あなたのことでしょ

とツッコミをいれたくなるのも

また楽しいです

 

 

ちょっと臆病な主人公に感情移入

 

 

主人公の杉野と幼馴染の女が

この作品のメインキャスト

 

この二人、最後の方でいい感じになり

あと一歩でことに及ぶというところまでいきました

 

けど、杉野は土壇場でUターン

結局ことはなされず

そのまま幼馴染としての関係が続く・・・

 

 

臆病な主人公・・・

 

でも、こういうちょっともの足らないかんじ

わたし的にはものすごくホッコリいたしましたほっこり

 

 

今の私の好みでいうと

攻撃的で前のめりな男は勘弁願いたい

 

いまどきの若者てきな

草食系の男もきしょく悪い

 

杉野のような

ちょっとスケベ心も持ちつつも

勇気の足りない、中途半端な感じ

 

こんな男がなんとも愛おしく思えて

クスっと笑顔になってしまう

杉野の味方をしたくなる

 

今夜のおかずは

この物語を思い出しつつ

おでんは熱くていやだけど

少し丁寧なものを作ろうか・・・

 

そんなことを考えたくなるエンディング

 

読んだ後、ほんのり幸せな気分にひたりながら

本をとじた次第ですラブラブ

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました♪

 

 

 

 

楽天ショップにもありました下矢印