昨日はレディースデイということで、映画を見に行きました(^-^)/
角田光代さん原作の「八日目の蝉」です。
とても面白かったです(^-^)///////
見終わってからも余韻がいつまでも残っていて、なんだか体中の力を奪われているような、
変な感じ・・・・・・・・
角田さんの小説は過去に何冊か読みましたが、どれも読後感は良くなかったような????
なんとなく心がざわつくような、宙に浮いてるような・・・不思議な感覚が残るのです。
この映画も決して爽やかな気持ちになるようなものではありません。
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不倫相手の子供、恵理菜を生後4ヶ月の時に誘拐した希和子。
その後の母子(?)二人の逃亡生活。
エンジェルホーム(宗教団体?)という、駆け込み寺のような所での不思議な生活
小豆島に移って、ソーメン工場で住み込みで働き、比較的安定した生活を送るも
次第に警察の捜査の手は迫りくる
ついに逃げ切れず、恵理菜は本当の両親の元へ
そして、希和子は逮捕・・・・・・・
時は移り、恵理菜は大学生
両親とうまくいかず、家を出て一人暮らし
妻子ある男性と交際し、やがて新しい命をおなかに宿す・・・・・・・・・
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主演は井上真央さんですが、
私には、永作さんの演技がとても良かった(w_-;(w_-;(w_-;
特に、子供と別れ別れになるシーン、
「その子は、まだ、ごはんを食べていません。。。。。よろしくお願いします。」
という台詞は真に迫っていてすごかった!!!
あの場面でハンカチを取り出した観客はきっとたくさんいたでしょう。
私も思い出すと涙が出ます。
母性っていったいなんだろう????
帰りの電車の中でいろいろ考えました。
自分の体を痛めて生んだ子供でなくても、赤ちゃんの時から育てていると
自然に母性が芽生えるのだろうか?
希和子は、子供を本当に愛していたし、大切にしていた。
スタートは偽りでも、徐々に母親になっていた。
私がいなければこの子は死んでしまう!という強い気持ちが
希和子の母性に火をつけたのだろうか?
三歳児神話、という言葉も思い出してしまいました。
自分のお腹に宿った赤ちゃんを、どうやって育てたらいいかわからない、
どうやって愛したらいいかわからない、と悩む恵理菜。
でも希和子との思い出の地を旅行するうち、次第にお腹の赤ちゃんを愛し始めていく・・・
血のつながった親子ではなかったけれど、四歳まで希和子にたっぷり愛情をそそがれて
育った体験は、やはり確かなものでした。
その体験は、母親になった恵理菜の支えとなるのでしょう。
もし私だったどうするだろう??という事も考えました。
例えば、恵理菜の母親。
やはり四歳から急に母親になることは難しかった・・・・・・・・
ならば、希和子に娘を託し、夫と離婚して
夫-希和子-恵理菜 というファミリーにしてあげる、
そして自分は晴れて独身となり、第二の人生を模索する・・・・・・
なんていう選択肢もあったのでは??・・・・・・・とか
突拍子もないアイデアですね~(ノ゚ο゚)ノ(ノ゚ο゚)ノ
でも、こんな思い切ったことができるような人であれば、恵理菜や夫との関係も
もう少し良かったのでは?とも思います。
ただ、映画の中で最も理解できたのは、この母親のつらい気持ちと立場ですね~
母親が、大学生の恵理菜に向かって言うセリフ、
「私は恵理菜ちゃんに好かれたかったの・・・・」
このセリフに母親の苦しみが表れていました。
そもそも、親子関係において、好かれたい、などという感情が起こること自体、ありえないですし。
映画の前には、NHKでドラマにもなったようですね(^-^)/
今月の初めころ再放送していたので、一応DVDに録画しておきましたが、まだ見ていません。
まずは、それを見て、そして、その後に原作をじっくり読んでみたいです!