藤野真紀子のうちのごはんがいちばん!―私を変えた33の幸せレシピ/藤野 真紀子
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藤野真紀子さんと言えば、カリスマ主婦代表として私たち専業主婦の憧れ的存在です。

 

そんな藤野さんが、33のお菓子やおかずをタイトルに、それにまつわる楽しいエピソードを綴った

とっても美味なエッセイ集。

 

各章の終わりには、Makiko's Advice として、それらのエピソードから学んだ人生訓のような一言も

添えられています。


 

藤野さんのお料理というと、外国生活が長かった影響か、洋風のおしゃれなものが多いように思います。

日々、マクロビオティックを実践中の私としては、あまり参考になるレシピはないのですが、

しかし、藤野さんの綴った文章からうかがえる雰囲気、価値観、人生観、育児法、努力する姿勢、などは

大変共感できるものです。

 

元々大変なお嬢様育ちで、恵まれた境遇の方と思います。

でも彼女の場合、ただのお嬢様ではないところがスゴイところ!

 

この本を読むと、あの藤野さんでさえ、数々の失敗や挫折を経験してきたことが分かります。

 

NYから帰国して、意気揚々とスタートさせた第一回目のお料理教室で、大勢の生徒が見ている前で

大失敗をやらかしたり、

 

パリで通っていた料理学校で課題のパイ生地がなかなか完成せず、一人だけコーヒーブレイクに

いれてもらえなかったり・・・・・・

 

などなど。

 

これらのエピソードは、今まで失敗だらけの人生を歩んできた私に、大変な勇気を与えてくれました。


 

さらに驚いたことには、パリから帰国した後、狭い公務員官舎でお料理教室を開いたという話∑ヾ( ̄0 ̄;ノ

あのエレガントな藤野さんと公務員官舎!?

イメージ的には全くミスマッチですが、でもそこが藤野さんの尊敬すべきところです。

きっと彼女なりのセンスで官舎を素敵にし、狭かろうが、ボロかろうが、臆することなく堂々と、

楽しいお教室をされていたのだと想像します。

 

上手く言えませんが、どんな条件の悪い状況下におかれても、そこから小さな楽しみを見つけ、

幸せを積み重ねることが出来る人、それが藤野さんなのでしょう。


 

狭い社宅住まいに、日々不満を抱いている私は、これを読んで大いに反省してしましましたσ(^_^;)


 

「ビュッシュ・ド・ノエル」の章の小見出しは、

 

「小さな幸せを受け止める謙虚さが大切」

 

とあり、この言葉も私の胸にずしりずしりと響きますね~


 

なかなか思い通りにならないのが人生ですが、

そんな時に是非思い出したい一言です(^-^)/


 

巻末にはレシピも載ってますよ~

でも藤野さんのレシピってけっこう難しい・・・・・f^_^;