オペラでたのしむ名作文学 (さ・え・ら図書館 国語)/中野 京子
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 図書館の子供コーナーで発見しました。中高生向けに書かれたものでしょうか?しかし、トッコのようにオペラのオの字も知らない大人にとっては非常に良い入門書と言えるでしょう。 

そもそもオペラに興味を示したきっかけはトッコの大好きな大好きなフィギュアスケートです。スケートに使われる音楽はクラシック音楽が多いのですが、中でも荒川静香選手の「トゥーランドット」をはじめ、「蝶々夫人」、「カルメン」、「トスカ」など、オペラ曲がとても多いのです。♪選手たちはオペラ曲を使って滑るにあたり、曲の背景にある物語についても研究したりするのかな~?などとと考えていた矢先にこの本と出合ったというわけです。

 まず、本の冒頭には、オペラについての簡単な解説が書かれています。オペラの歴史、声とキャラクターとの関係性、ミュージカルとの違い、などなど。元々トッコはオペラがあまり好きではありませんでした。その一番の理由は、「音楽?それとも演劇?」というあいまいなところでした。トッコは元来とっても融通がきかないんです。だからオペラのように白黒はっきりしないあいまいな芸術は非常に理解に苦しむ代物だったのですね~(;^_^A

しかし、トッコも年齢を重ねてだいぶ丸くなりましたヽ(;´ω`)ノ スケートがきっかけではありますが、オペラのような総合芸術(あいまい芸術?)に理解を示すようになったのですから、我ながらその変貌ぶりにはびっくりですΣ(・ω・ノ)ノ!

 冒頭のオペラ解説の後には、オペラの代表作5つが紹介されています。「シンデレラ」、「椿姫」、「ホフマン物語」、「ファウスト」、そして有名な「カルメン」です。中でもトッコが気になった作品は「ホフマン物語」。(このホフマンとは、あのドイツの作家、E・T・Aホフマンのこと。)オムニバス形式でホフマンの体験した3つの悲恋が語られるのですが、そのどれもが妖怪チックで非日常的!ミステリアスでとても怖い!ゾクゾクします。ストーリーの面白さという点では、上記5つの中でダントツ1位でしょう。では、音楽の方は?というと、残念ながら聴いたことがないので不明です。しかし、こんなゾクゾクする物語に合う音楽って一体?是非是非、生オペラで見て、物語と音楽の調和を確認したいです。

 オペラもクラシックもそうですが、音楽そのものだけでなく、その背景まで理解して聴いてみると、また楽しみが倍増します。トッコの大好きな漫画「のだめカンタービレ」もクラシック音楽を題材にしたお話ですが、所々曲の解説や作曲家の背景などが書かれていて楽しめます。

のだめカンタービレ(1)/二ノ宮 知子
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本当にクラシックやオペラって奥が深いですね。まだまだ楽しむ余地が残っていそうです。