佐藤安太(さとうやすた)さん89歳。
タカラ(現タカラトミー)の創業者にして、おもちゃの父と呼ばれている。
9月12日付、北海道新聞の記事より。
1955年に東京都葛飾区に、六畳一間にビニールで雨がっぱや札入れを作る下請け工場を設立。
そこから、ダッコちゃん・リカちゃん・チョロQ・フラワーロックと独創的な商品を次々と発表。
佐藤さんは、売れるおもちゃには「ピカッ、カックン、スー」があると語る。
魅力的なおもちゃを子供に見せると「ピカッ」と子供の目が光ります。そのおもちゃを動かすと首が「カックン」と前に出て、腕が「スー」と伸びるのです。
売れるおもちゃには、こんな法則があるんですね。
順風満帆に見える佐藤さんですが、恥じもかいたそうです。
ダッコちゃんは、1年間で240万個を生産し大きな利益も出しましたが、その後はぱったり。
社員に給料を払えず、会社を立て直すまでに、社員を同業者に預かってもらったことも。
ダッコちゃんでは、多くの失敗も学んだそうです。
いくら商品が売れても、マスコミに紹介されるのは発売元の玩具問屋ばかり…。
その悔しさをバネにして会社組織を企画・販売、製造、配送に分社化。
販売やマーケティングについて社員と一緒に猛勉強したそうです。
そして、2001年、77歳でタカラの会長を退任。
引退して過去を振り替えると、経営に大切な人材育成をしていなかったことに気付いた佐藤さん。
86歳で山形大大学で博士号を取得。
母校の山形大学の教授から「ひとづくりを学問にしてほしい」と熱心に勧められ
人材育成に力を注いでいます。
記者さんが最後に「高齢者向けにおもちゃを作るとしたら、どんな商品でしょう?」と質問をしたところ、逆に「あなたはどんな商品があるといいですか」と聞かれたそうです。
そして、記者の意見に「ふむ、ふむ」と頷きながらメモをとったそうです。
「子供のころから大好きだったタカラのおもちゃは、そんな真摯な姿勢から生まれたと実感した。」と締め括っている。
今日は、敬老の日。
こんなこと(敬老の日)を書くと、佐藤さんに失礼かもしれません。
いつまでも、好奇心旺盛で向上心を持ち続ける佐藤さん。
ひとを喜ばせよう、楽しませようという気持ちがタカラという会社を飛躍させたのでしょう。
利益という文字の頭に「ご」を付けると「ご利益・ごりやく」になる。
儲かればいい、自分さえ良ければそれでいい。
そんな世の中に、ひとを喜ばせることが会社や社会に「ご利益」をもたらす。
そんなことを教えられました。
※タカラは葛飾区宝町に会社があります。
Android携帯からの投稿
タカラ(現タカラトミー)の創業者にして、おもちゃの父と呼ばれている。
9月12日付、北海道新聞の記事より。
1955年に東京都葛飾区に、六畳一間にビニールで雨がっぱや札入れを作る下請け工場を設立。
そこから、ダッコちゃん・リカちゃん・チョロQ・フラワーロックと独創的な商品を次々と発表。
佐藤さんは、売れるおもちゃには「ピカッ、カックン、スー」があると語る。
魅力的なおもちゃを子供に見せると「ピカッ」と子供の目が光ります。そのおもちゃを動かすと首が「カックン」と前に出て、腕が「スー」と伸びるのです。
売れるおもちゃには、こんな法則があるんですね。
順風満帆に見える佐藤さんですが、恥じもかいたそうです。
ダッコちゃんは、1年間で240万個を生産し大きな利益も出しましたが、その後はぱったり。
社員に給料を払えず、会社を立て直すまでに、社員を同業者に預かってもらったことも。
ダッコちゃんでは、多くの失敗も学んだそうです。
いくら商品が売れても、マスコミに紹介されるのは発売元の玩具問屋ばかり…。
その悔しさをバネにして会社組織を企画・販売、製造、配送に分社化。
販売やマーケティングについて社員と一緒に猛勉強したそうです。
そして、2001年、77歳でタカラの会長を退任。
引退して過去を振り替えると、経営に大切な人材育成をしていなかったことに気付いた佐藤さん。
86歳で山形大大学で博士号を取得。
母校の山形大学の教授から「ひとづくりを学問にしてほしい」と熱心に勧められ
人材育成に力を注いでいます。
記者さんが最後に「高齢者向けにおもちゃを作るとしたら、どんな商品でしょう?」と質問をしたところ、逆に「あなたはどんな商品があるといいですか」と聞かれたそうです。
そして、記者の意見に「ふむ、ふむ」と頷きながらメモをとったそうです。
「子供のころから大好きだったタカラのおもちゃは、そんな真摯な姿勢から生まれたと実感した。」と締め括っている。
今日は、敬老の日。
こんなこと(敬老の日)を書くと、佐藤さんに失礼かもしれません。
いつまでも、好奇心旺盛で向上心を持ち続ける佐藤さん。
ひとを喜ばせよう、楽しませようという気持ちがタカラという会社を飛躍させたのでしょう。
利益という文字の頭に「ご」を付けると「ご利益・ごりやく」になる。
儲かればいい、自分さえ良ければそれでいい。
そんな世の中に、ひとを喜ばせることが会社や社会に「ご利益」をもたらす。
そんなことを教えられました。
※タカラは葛飾区宝町に会社があります。
Android携帯からの投稿