連日の猛暑
で、不快な思いをすることがあります。なんとなく憂鬱なことが続くと、ネガティブになりがちに!最近読んだ本のなかに、人はイヤな記憶ばかり思い出してくよくよしていると、「自分は人一倍、暗い性格なのかもしれない」と
自己嫌悪に陥りそうになるが、そんなことはないそうだ。
イヤな出来事ほど鮮明に記憶に残りやすいのは、脳のクセのようなものだ。
ある(イヤな)情報がインプットされると、ニューロン(神経細胞)が
シナプス(ニューロンとニューロンの接合部)で結ばれ、脳のなかに新たな神経回路が生まれる。
その回路が固定されると、記憶となって海馬(脳の記憶や空間学習能力に関わる脳の器官)などに蓄積される。
イヤな経験が海馬に記録されやすいのは、脳が「こんなにイヤな思いをするのは初めてだ」と、イヤな出来事を何度も反復してしまうことによる。
その反復作業によって記憶が固定化され、イヤな思い出ほど忘れられなくなってしまうのだ。
しかしご安心を。脳に記憶されるのはイヤなことばかりでなく、嬉しいことも記憶されて同じく無意識のうちに反復して固定化される。
なるほど、日常のほとんどの情報は、脳が瞬く間に不要と判断して記憶されない。ビックリしたことや嬉しいこと、イヤなことを忘れないのはこういうことだったのだ。
イーグルスの “take it easy” じゃないが、気楽にいこうということか!