さくさく読書日記-BECK

W先輩と、前職上司のお兄ちゃんと行ってきました、映画「BECK」。
原作の大ファンだったので、映画のキャスティングの忠実さに興味津々。
事前にHPなどで見ていて、外見的には申し分ないキャスティングだと思ってました。


平凡な高校生田中幸雄(コユキ)は偶然、NY帰りの天才ギタリスト、
南竜介と出会う。
竜介は、才能あふれる千葉、平を誘い、BECKというバンドを結成する。
そこにコユキとサクもサポートメンバーで加わることになる。
コユキは、バンド活動を始めるうちに音楽にのめりこんでいき、
さらに、天性のボーカルの才能を開花させる。
バンド活動は地道に成功を収め、CDデビューも果たし、
国内最大のロックフェス「グレイトフル・サウンド」出演の依頼もやってくる・・・。


BECKって原作は34巻まである、とても長いお話なので、
映画化するのはいいけど、まとまらなくなっちゃうんじゃないか・・・なんて、
ちょっと思ってましたが、そこはさすがの堤監督。
うまくまとまっていて、原作を読んでいない人にも楽しく観ることができる内容になってます。
でも、絶対原作をちょっとでも見ておけば、リアルBECKメンバーがどれほど特徴をとらえて、
最高のキャスティングになってるかがわかると思います。
脇役の、カンニング竹山さんや、松下由樹さんもぴったりのキャスティングでした。
すばらしい!!!
コユキ役の佐藤健さん、コユキそのものだった!!
千葉くん役の桐谷健太さんも。ボーカルうまいし。マンガの中の千葉くんそのものでした。
天才ギタリストの竜介は、帰国子女という設定で、漢字がニガテだけど、
日本語と英語が堪能・・・というキャラなんですが、そこも、実際に帰国子女の
水嶋ヒロさんにぴったり。竜介の妹真帆ちゃん役の忽那汐里さんも、実際に帰国子女だそうで・・・。
真帆ちゃんの気の強さやもろさがうまく表現されてて、とてもよかったです。


ただ、ひとつ残念なのが、原作では、コユキの歌声は、人々をとても魅きつける、
神秘的な声・・・みたいな表現がされていて、実写なんだから、
今回、その声も聞けるんだろうな・・・と楽しみにしていたのに、
歌声は出ず・・・観客の表情や動きでその声のすごさを表現してました。
残念だなー・・・せっかくの実写なんだから、聞きたかった気がするんだけど、
それを聞いてしまったら、この映画自体がイマイチになってしまうかも・・・とも思ったり。
いずれにしても、堤監督、うまい逃げ方で乗り切ったんだなー・・・と思いました。


久しぶりに原作の1巻から全てを一気に読みたくなってしまいました。
一時期、本当にハマりました、BECK・・・。
バンド系のマンガだと、女子版でいったら、「NANA」が有名ですね。
「NANA」もとても面白いですが少女マンガなだけに、惚れたはれたの話も多いですが、
「BECK」は、男の友情的なことがメインなんで、恋愛事情はさくっとしていて、
そこがまた最高です。
ハロルド作石さんは、音楽がすごく好きなんだなー・・・というのが、
よくわかります。扉絵とか、有名なアーティストのアルバムをBECK風にアレンジしてあったり。
それを見るだけでも楽しめます。


ハロルド作石さんといえば、「ゴリラーマン」とか「ストッパー毒島」とか、
ちょっと異質(?)なマンガが有名ですが、それらの作品と、
場所とか、人とかがリンクしたりもしていて、そこもファンにとっては楽しいです。

余談ですが、映画の中で真帆が読んでるマンガが、
「ゴリラーマン」だったり、そのへんの細かい設定もよく見ると面白いです。


思いのほか満足できる映画でした。原作ファンなんで、原作のイメージが
壊れてしまってたらイヤだなって思ってましたが、そんな心配は無用でした。
BECKファンの方、ぜひぜひ、実写のキャスティングの絶妙さを、
お確かめ下さい!!



さくさく読書日記-プラチナデータ

久しぶりの東野圭吾作品。
私にとっては当たり外れがある作家さんなので、今回はどうなんだろう?と、
読み始めてみました。


犯罪防止を目的としたDNA法案が国会で可決し、
犯罪検挙率が飛躍的に上がる中、科学捜査をあざ笑うかのような連続事件が発生した。
警察の捜査は難航を極め、警察庁特殊解析研究所の神楽龍平が操るDNA捜査システムの
検索結果は「NotFound」。果たして犯人は?

時を同じくして、システム開発者までもが殺害され、現場に残された毛髪から、
DNA捜査システムの検索結果は、犯人が神楽であることを示す・・・。


うぅむ・・・私にとっては今回はどちらかというと「はずれ」でした。
DNAだの、システムだの、自分とは縁のないものが話の中心になるので、
なおさら読み進めなかった・・・読み終わるのに時間がすごくかかりました。
近い将来、そういうシステムを取り入れるようになる日が本当にくるのかもしれないけど、
なんか、イヤだな・・・監視社会というか。伊坂幸太郎さんの「モダンタイムズ」を思い出してしまいました。


最後まで読んではみましたが、イマイチ感は否めません。
後ろ向きな感想ですみません・・・。



さくさく読書日記-しあわせの隠れ場所

サンドラ・ブロックが、アカデミー賞主演女優賞を獲得したこの映画。
ずっと見たかったんです。
で、DVD借りました。
このお話、実話なんですって。一度はホームレスになるなど、過酷な少年時代を過ごしながらも、
ある家族との出会いによって自らの才能を開花させた、NFL選手のマイケル・オアー選手についての
お話・・・でも、私、アメフトってさっぱりわからないので、この選手のこともこの映画を見るまで、
まったく知りませんでした・・・。


夫と娘、息子の4人で幸せに暮らす、裕福な白人家庭の夫人、リー・アン。
家族で出かけたある凍てつくような冬の夜、彼女は、一人寂しくTシャツと短パンで
歩いている巨漢の黒人少年に目を止め、声をかける。
そして、マイケルを名乗るその少年を放っておけず、ひとまず自宅へ彼を招き入れることに・・・。
マイケルは、父親の顔も知らずに育ち、薬中毒の母親とは引き離され、
住む場所も学校も転々とする劣悪な環境に置かれていた。
そんな彼に最初は憐れみだけを感じていたリー・アン。しかし、マイケルの瞳の中に、
輝きを見つけた彼女は、後見人になると決心。
自分の部屋と教育の場を与え、改めて家族の一員としてマイケルを迎え入れる。
そして、リー・アンは、マイケルの保護本能が高いことを知り、アメリカン・フットボールの
才能を見出す。
マイケルは、たちまちその才能を開花し、一躍注目選手として成長していく・・・。


いい映画でしたー。
サンドラ・ブロック、ハマり役。さすが主演女優賞です。
白人一家が黒人の子を引き取るのって、まだまだそういう差別があるアメリカでは、
周りの声がうるさかったり、いろいろ大変なことも多かったと思いますが、
この家族は、ありえないくらいの大らかな愛で、マイケルを受け入れます。
不幸な生い立ちが災いして、人を信じられないマイケルは、最初すごく険しい顔つきをしています。
でも、家族の一員として受け入れられ、穏やかな日々を過ごすことによって、
だんだんとその表情が柔らかくなっていくところに、こちらもうれしくなりました。
ただ、サンドラ演じるリー・アンがマイケルを引き取るって決めたとき、
わりと家族がすんなり同意するのですが、そこが逆にイマイチリアルじゃなかったというか・・・。
もっとモメなかったのかな?年頃のお嬢さんもいることだし・・・。
なんてことも思いつつ、でも、ところどころでリー・アンや家族のマイケルに対する
思いがうまく描かれていて、ウルウルする場面もあり。
終わってみると、さわやかな後味・・・といったところ。


ただ、残念ながら私は、アメフトにはまったく興味がなく、ゆえにルールもわからなければ、
選手も知らない・・・もうちょっと、そのへんがわかればさらに面白かったかもしれません。

余談ですが、タイトル、原題をそのまま使ったほうがよかったんじゃないかなー・・・なんて
思ってしまいました。
「しあわせの隠れ場所」って、タイトルだけ聞くと、「???」という感じ・・・。

なにはともあれ、内容はとてもよかったです。
見てよかったです。サンドラ・ブロックがますます好きになりました!!