さくさく読書日記-楽園のカンヴァス

久しぶりの更新です。

ちょっとさぼってたら、もう8月・・・早いなぁ・・・。

この本は貸本屋さんで借りました。

私、美術関係は本当に疎いのですが、

これを読んで、ルソーの絵をちゃんとじっくり見てみたくなりました。

相変わらず単純です・・・。


ニューヨーク近代美術館(MoMA)の学芸員ティム・ブラウンに

ある日一通の手紙が届く。

その内容は、アンリ・ルソーの名画を所有している、その真贋を調査して欲しいという。

送り主は、伝説の美術品蒐集家である大富豪。

スイスのバーゼルの大邸宅に向かったティムが目にしたのは、

MoMAが所有するアンリ・ルソーの「夢」とほぼ同じ構図、同じタッチの絵。

持ち主の大富豪は、真贋を正しく判断したものにその絵の所有権を譲渡すると宣言する。

ヒントとなる古書を渡されたティムと鑑定のライバル・早川織絵。

二人に与えられたリミットは7日間。

果たしてこの絵は真作か、贋作か・・・ティムと織絵の静かな闘いが始まる・・・。


美術の知識がなくてもすんなり入り込めるこの作品。

一気に読んでしまいました。

絵画ミステリーとでもいうのでしょうか。ルソーの絵のことをあまり知らなくても、

次どうなるんだろう?とページをめくる手が止まりませんでした。

さまざまな伏線が最後収束していく・・・ルソーや美術に造詣が深かったら、

より面白かったのかもしれません。

作者の原田マハさんは、自らも、MoMAでの勤務経験がある、キュレーターだったそうです。

それゆえ、絵画に対する情熱がそこここに感じられる作品となっていますし、

絵画のことを知らなくても入り込みやすく、さくさく読めてしまいます。

美術館は、見たい絵がきたときしか行くことがなかったですが、

この本を読むととにかく美術館でじっくりと絵画を堪能したくなります。

今度美術館に行くときは、そこに所蔵されている展示物をちゃんと調べて、

その背景などもちゃんと調べて行こうと思いました。


お話は最終的によい方向で完結しますが、ティムと織絵の関係はなんだかなーと、

ちょっとがっかりせずにはいられない(私的には)感じです。

表紙の絵がそれこそルソーの「夢」だと思うのですが、

なるほど、人を惹きつける、不思議な魅力のある絵だと思います。

これを機に、早速近々美術館に足を運ぼうと思ってます。