なんだかんだ言ってちょっとハマっている、
沼田まほかる作品。
今まで読んだまほかる作品の後味の悪さばかりが残っているのに、
貸本屋さんで見つけて借りてしまいました。
数ヶ月の間に、恋人の失踪、父の病、母の事故死・・・と、
立て続けに不幸に見舞われた亮介。
ある日、余命いくばくもない父の書斎から「ユリゴコロ」と書かれた、
ノート4冊分の手記を見つける。
それは、ある人物が行った殺人の告白だった・・・。
きっと内容がドロドロしてて、ぐったりするんだろうなーと思いつつ読み始めたら、
止まらなくなってしまいました。
でも、後味は今までのまほかる作品とはまったく違う!!
ある日、ひょんなことから父の書斎でノート4冊分の手記を見つける亮介。
同じ箱の中には、亡き母のものと思しき遺髪が入っており、
手記の内容と母を結びつけずにはいらなれない・・・でも手記の内容は、
恐るべき殺人者の告白でした。
その内容が現実のものなのか、はたまた創造のものなのか、
それすらもはっきりしないけれども、生々しい告白に、亮介は現実に違いないと確信して
読み進めていきます。
これを書いたのが母なのか、父なのか・・・そんなことにも悩みながら中盤に差し掛かり、
ラストはちょっとびっくりな結末となっています。
ミステリマニアの方々のレビューを見ると、途中で全てがわかってしまったという方が多いようなのですが、
私は最後の最後まで気付かず、真相が明らかになったときに思わず「えーっ」と声に出してしまったほど。
読んだ後は、どろどろではなく、なんかすべてが繋がったという爽快感が強かったです。
まほかる作品、これで3作目。
以前の2作品が本当に後味悪いというイメージが強くて、それ以降、貸本屋さんで見かけても
手が出ませんでしたが、他の作品も読んでみます。
