さくさく読書日記-思いわずらうことなく愉しく生きよ

NHKのドラマの原作のこの本。

ドラマが面白いので、原作読んでみたくなり、

貸本屋さんで借りました。


犬山家の三姉妹。

長女の麻子は結婚七年目。

深刻なDVによって、夫婦関係は複雑な状態。

次女の治子は、外資系企業に勤める、バリバリのキャリアウーマン。

仕事にも恋にも自分の意思を貫く強い女性。

三女の郁子は、友情と肉体が他者との接点。

三者三様、問題を抱えているものの、ともに育った家での

時間と記憶は、彼女たちをのびやかにする・・・。


タイトルの「思いわずらうことなく愉しく生きよ」は、犬山家の家訓だそうで、

そんな家訓を持った家で育った三姉妹は、それぞれにいろんな悩みを抱えているけれど、

この家訓がいろんなところで生かされています。

それにしても、ドラマのDVシーンもちょっと壮絶だけど、

文字にして読んでも壮絶。私は、長女の生き方にはまったく賛同できないけど。

暴力なんてふるわれたら、私だったらその100倍くらい痛い思いをさせる

何かで仕返しして、とっとと家を出ます。

そんな男、こっちから願い下げだよ・・・って感じ。

なので、なかなか家を出る決断をしない長女にイライラしちゃいました。

自分がこの三姉妹の誰にあてはまるか・・・って考えると、

誰もいないんだけど、三女の生き方は好きだなーと思います。

身近にいたら友達になれそう。


「思いわずらうことなく愉しく生きよ」という家訓は、一見、お気楽でいいなーなんて

思ってしまうけど、自分が愉しく生きるには、何かを犠牲にするとか、ガマンすることを

伴わなきゃいけないんだ・・・と、最後まで読んで思いました。深いなー・・・。


テーマは重いはずなのに、江国さんの独特の文体が重いと思わせないところが

さすがだなと思いました。


ドラマもいよいよクライマックスが近づいてます。

どのような結末になるのか、たぶん原作とは若干違うような気もするので・・・

楽しみです。