さくさく読書日記-モンガに散る

これまた、ヨシロー☆にオススメされた映画。
台湾映画ってあんまり見ないなー・・・と思いつつ、
友人ミヅエも台湾でお仕事してるし、国自体には興味があり・・・。
映画を見れば、台湾の街並みとか楽しめるかもと思ったのと、
ヤクザ的な映画というのに惹かれて・・・。


1980年代の台北一の繁華街・モンガは、商業地区として繁栄していたが、

その裏では多くの極道組織が縄張り争いを繰り広げ、抗争の絶えない街であった。

そんなある日、モンガに引っ越してきた高校生のモスキートは、転校初日に些細なことから、

クラスの不良グループに因縁をつけられる。

放課後、モスキートは待ち伏せしていた不良グループに追いかけられるが、その様子を偶然、

校内勢力を仕切っているドラゴンが目撃、たった一人で不良グループに対峙するモスキートを

気に入ったドラゴンは、彼を仲間に迎え入れる。

ドラゴンは、モンガで一番の権力を握る極道組織の親分の一人息子だった。

そんな極道の世界に戸惑いつつも、モスキートは生まれて初めて出来た友達と、

モンガの街でケンカに明け暮れる。

幼い頃から一目置かれているドラゴンと彼の幼馴染でキレ者の影のリーダー・モンク、

お調子者のアペイ、腕っ節の強い白ザル、そしてモスキートの5人は、義兄弟の契りを交わし、

固い絆で結ばれていく・・・。



先日の「十三人の刺客」といい、この映画といい、ヨシロー☆セレクト、すごいです。

いやー、面白かった、この映画。

前半は、高校生達の瑞々しい青春の映像が中心で、悪ガキたちの町中でのケンカシーンなど、

明るく描かれているのに対し、後半は、極道に染まった義兄弟5人の友情の崩壊など、

重苦しくて切ないタッチで描かれているのが印象的。

モンガというのは、台北一の繁華街で、日本で言うところの、歌舞伎町のような町らしいです。

狭い露地あり、原色の看板ありの猥雑な町ですが、その町の様子が、黄色や赤を使って、

魅力的な映像になっています。

そして、その露地を疾走しながらの派手なケンカのシーンは血なまぐさくはなく、

躍動感にワクワクしちゃう感じ。極道映画にありがちな、すぐに銃で殺してしまうというのではなく、

ちゃんと「ケンカ」するところがよかった。

男臭い映画の中で、唯一、主人公モスキートと、顔にアザがある娼婦との恋は、

エアサプライ(だったかな?)の曲を効果的に使ってお互いの純粋な想いをうまく表現してます。

でも、後半はもう、ハラハラし通し。大陸ヤクザの進出がモンガの極道社会にも影響を及ぼし、

義兄弟の契りを結んだ5人にも波乱が待ち受けることになります。

この映画は、1986年~1987年という時代設定なのですが、台湾では、1987年に戒厳令が解除され、

大陸からのさまざまな進出があったそうです。極道もしかり。

そんな時代背景を知って映画を見ると、より楽しめるのかもしれません。


ラストはそれはそれは切ない終わり方です。

でも、昭和ヤクザ映画好きな私は、「契り」とか、「任侠」とか、そういう、

最近の日本映画では忘れられているキーワードにビシビシ反応してしまいました。

ファッションも髪型も今見ると「ださっ」って感じですが、当時の日本のチンピラルックも

あんな感じだったなーとそこも懐かしかったり。



実はあまり期待してなかったので、思いのほか真剣に見て、

映画の長さも感じさせないくらい楽しめて、心に残る作品となりました。

若手俳優さんのイケメンぷりも話題のこの映画ですが、私は、大陸から進出してこようとするヤクザ役で、

この映画の監督さんでもある俳優さんがシブくてカッコよかったなーと思いました。


この場を借りて、ヨシロー☆、面白い映画を教えてくれてありがとう!!

またオススメあったら教えてね。