さくさく読書日記-ジェノサイド

貸本屋さんでお姉さんにオススメされた本。

ちょっとドキドキする系の本を読みたかったので、

それを伝えたところ、これをすすめてくれたんです。

まったく知らない作家さんで、しかも、ちょっぴりSFチックな話・・・ということで、

挫折覚悟で読み始めましたが、超ハマってしまいました。



全ての発端は、急死したはずの父から送られてきた一通のメール。

創薬化学を専攻する大学生・古賀健人は、その不可解な遺書を頼りに、

父が遺した秘密の私設実験室に辿り着く。

ウィルス学者だった父は、そこで何を研究しようとしていたのか?

同じ頃、グリーン・ベレー出身の傭兵、ジョナサン・イエーガーは、

難病に冒された息子の治療費を稼ぐため、ある極秘の依頼を引き受けた。

暗殺任務と思しき詳細不明の作戦。事前に明かされたのは、

「人類全体に奉仕する仕事」ということだけだった。

イエーガーは暗殺チームの一員となり、戦争状態にあるコンゴのジャングル地帯に潜入する・・・。



・・・最初は、難しい専門用語が出てきたり、「あれ、やっぱり私には難しかった?」って思いましたが、

わりとわかりやすく書かれているので、ちょっとぐらいわからなくても全然ついていけました。

アメリカ、コンゴ、日本が舞台となっていて、それぞれのお話が交互にあるのですが、

最終的に結びついていて、伏線多し・・・どのお話も気を抜けないって感じでした。

すごく面白かった!!

ハリウッド映画みたいな壮大なお話ですが、きっとこれ、いつか映像化されるんだろうな。

しょぼくならないことを祈ります。



ネタバレに近くなっちゃうかもですが、アフリカ大陸のピグミーという種族で「新人類」と思しき子供が誕生します。

3歳にして知能指数は計り知れない・・・。現人類を遥かに凌駕しているのは明らか。

アメリカ政府はその新人類が現人類を滅亡させる原因になると断定し、抹殺しようとします。

そのミッションを請け負うのが、傭兵のイエーガー。

国家機密レベルのミッションで、当のイエーガー達にも詳しい内容は伏せられていますが、

新人類を守ろうとする人類学者によって事実を知らされ、ミッションを変更することになります。

一方、日本では父親を亡くしたばかりの古賀健人という大学院生が、父が新人類を守るために

密かに行っていた計画を引継ぎ、さまざまな障害に立ち向かうことになります。

この二人と、アメリカ政府の新人類抹殺のミッションの指揮者それぞれの物語が、

後半に収束していく様は、本当に面白かった!!まさに「ドキドキハラハラ」という感じでした。



アフリカ大陸では、至る所で内戦が勃発しており、その詳細は、よほどのことがない限り、

遠い日本ではあまり報道されませんが、実際には悲惨きわまる虐殺行為が多いそうで、

この本の中でも、そんな描写が多く描かれています。

非人道的すぎるその行為は、同じ人間とは思えないことばかりで、そのくだりについては、

驚きと恐怖が入り交ざりました。



高野和明さんは、もともと映画監督を志望していて、あの岡本喜八監督の門下生でもあったそうです。

その流れで、脚本家として活躍していたそうで・・・。

そんな経歴があってこそのこの小説・・・なのかもしれません。

「読む映画」って感じでした。



まさに、私が望んだ、「次どうなるの?」と読み進まずにはいられない本で、

オススメしてくれた貸本屋のお姉さんに感謝です!!