さくさく読書日記-太平洋の奇跡1


・・というわけで、竹野内様祭りに触発されて、早々に見に行ってしまいました、
「太平洋の奇跡-フォックスと呼ばれた男-」。
戦争関連の小説は読みますが、映画は悲惨なシーンがリアルすぎて怖いし、
無条件に涙腺に響いてしまうので、なるべく見ないようにしてきました。
今回は、大げさですが、私にとってはけっこう覚悟を決めて行った映画です。


1944年6月。
陸軍歩兵第18連隊・大場栄大尉は、北マリアナ諸島のサイパン島へ送られる。
当時、日本の統治下にあったこの島は、軍事拠点としても重要な位置を占めており、
島を死守することが大場たちに課せられた最大の使命だった。
だが、米軍との圧倒的な兵力・兵器のもと、日本軍の劣勢は明らかで、
必死に戦うも、簡単にアメリカ軍のサイパン島への上陸を許してしまうことに・・・。
とうとう、玉砕命令が下され、玉砕前日に日本軍の幹部は自決。
米軍の捕虜となることを恐れた民間人は、次々と崖から飛び降り自殺を図る。
1944年7月7日午前3時。
大場隊含む日本軍は、突撃を開始するも、次々に戦死を遂げる。
そんな中、アメリカ軍に囲まれた大場は、玉砕を覚悟していたにもかかわらず、
思わず死体の中にうずくまり隠れ、激しい戦闘の中で自分の”生”への執着心を
知ることになる。
地理の教師であった大場を慕い、上官を失った兵士や民間人が次々と集まり、
さらに、軍から離れて戦う元ヤクザの一等兵・堀内今朝松と共同戦線を張り、
サイパン島中部にそびえるタッポーチョ山に潜み、アメリカ軍への抵抗を続けていく・・・。


とても不謹慎ですが・・・ミーハー的な見方をすると、竹野内様は、汚れてもなお美しかった・・・。
ゲリラ戦が長期に渡るゆえ、だんだんやつれて薄汚くなっていくのですが、その様も美しくて・・・。


戦争映画ということで、悲惨なシーンを覚悟して行きましたが、冒頭で突撃シーンがあって、
その迫力はすさまじく、悲惨なシーンといえば悲惨なシーンだったのですが、
目をそむけたくなるほどのものではありませんでした。
爆発音に弱い私は、突然の銃撃戦などに多少ビクビクしてたのですが、
イメージしている戦争映画というか、今まで見た戦争映画とは一線を画すものでした。
賛否両論はもちろんありますが、私は竹野内様の大場大尉を意識した演技がすごいなって思いました。
身のこなし方、冷静な行動・・・きっと、事前にいろいろと調べまくったんだろうなー・・・と。
実在の人物を演じるのって、難しいんだろうなー。


そして、所々に流れる童謡や軍歌の効果的なこと!!
米軍が投降を促すために流す「椰子の実」に思わず聞き入ってしまう日本兵たち・・・。
遠い故郷を思い、心をゆさぶられたであろう様がとてもよく描かれていました。
そして、最後の行進のときに唄う「歩兵の本領」。
私はこのシーンでちょっと泣けてしまいました。
当時の人たちなら、投降などせず、敗戦の知らせを受け、自決したであろうに、
あえて投降した人たちの、日本人としての「誇り」を強く感じてしまいました。
大場大尉が投降の際、軍刀を敵の兵士に引き渡す場面も「誇り」に満ちていて、
感動的でした。所作が美しかった。


普通の戦争映画とは違い、ラストは、すがすがしくもある映画でした。
さんざん迷いましたが、美しい竹野内様も堪能できたし、何より、改めて平和の大切さを感じました。
普段、何かとイラッとしたり、ムカッとしてばかりで、ついつい不満を漏らしがちですが、
こんなに平和で恵まれた時代に生きることができていることの幸せを考えたら、
そんなこともなんだかどうでもよくなってしまいました。