ずっと見たかった、カトリーヌ・ドヌーブ様主演の「しあわせの雨傘」を見に行きました。
”雨傘”といえば、ドヌーブ様の若き頃の代表作、「シェルブールの雨傘」を思い起こしてしまいます。
なにかオマージュ的な要素があるのかってのも気になってたところ。
監督は、これまた大好きなフランソワ・オゾン監督・・・とくれば、もう、見ないわけにはいきません。
「8人の女たち」以来の組み合わせ・・・。
とても楽しみに見に行った水曜日のレディーズデーは満席状態でした。
スザンヌは、ジョギングと詩作が日課のブルジョア主婦。
雨傘工場を経営する夫・ロベールは、「妻は美しく着飾って家にいればいいんだ!!」という、
典型的な亭主関白。
夫の浮気を知っても見ぬフリをする母に対し、娘のジョエルは、「ママみたいになりたくない」と非難する。
そんなある日、雨傘工場の従業員がストライキを起こし、夫のロベールはその心労から、
心臓発作を起こして倒れてしまい、やむをえずスザンヌが切り盛りすることになる・・・。
予告編でもビックリでしたが、今回、あのドヌーブ様が、なんとジャージ姿を披露します。
いきなり冒頭で赤いジャージでジョギングをするドヌーブ様登場で、インパクト大。
でも、ダサめなジャージも、ドヌーブ様が着るととてもキュートだから不思議です。
そんなドヌーブ様の役どころ、「ブルジョア主婦」のスザンヌ。
雨傘工場を経営する、夫との二人暮らし。お金持ちの奥様。
美しく着飾って、家事はお手伝いさんまかせ。娘からは「飾り壷」と陰口をたたかれたりしている。
そんなある日、心臓発作で倒れた夫の代わりに、やむをえず雨傘工場を切り盛りするハメに。
「飾り壷」として君臨していた彼女の隠れた才能がここから発揮されます。
夫が倒れたとき、工場は、従業員のストライキの真っ最中。
でも、おおらかなブルジョア主婦の本領発揮とばかりに、息巻く従業員をなだめ、
息子のローランをデザイナーに起用し、雨傘工場を見る見る立て直していく様は、
爽快そのもの!!
その人柄から会社中の人々を虜にしていってしまいます。
夫の愛人だった秘書までも、彼女を崇拝するように・・・。
でも、夫が復帰して、経営陣から降ろされ、さらには、驚くべきスザンヌの奔放な過去も
明らかになっていくことになります。
こういう映画って、なんとなく先を想像してしまいがちですが、予想外の展開に、
想像はことごとくハズレっぱなしでした。先が見えないということで、さらに楽しく見れました。
・・・が、なぜか冒頭部分は睡魔に襲われてちょっと寝てしまったりしたのですが・・・。
ドヌーブ様が退屈な生活から生きがいを見出して、輝いてく様は本当にステキでした。
さらに、歌を歌ったり、ディスコで踊ったり。
(時代背景は70年代なので、当時のディスコミュージックに乗せてます。)
何をしてもキュートでかつ、品があって、うっとりしっぱなしの2時間でした。
レディースデー満席状態ってのもうなずけます。
女性が見て、元気が出る映画だと思います。
原題は「POTICHE」。”飾り壷”って意味なんですって。
最後に生き生きとしているスザンヌを見て夫がいうセリフがとても印象的です。
「彼女は飾り壷さ。でも、空(から)じゃない。」
オゾン監督作品は、枠にとらわれず、自由で、どの作品も好きですが、
オゾン流の「女性賛歌」ともいうべきこの作品がしばらくは一番好きな作品になりそうです。
最近、疲れ気味で元気が欲しい女性のみなさん、この映画、本当にオススメです!!