さくさく読書日記-苺をつぶしながら

こちら、乃里子シリーズ第3作。
一気に読んでしまいました。


剛と離婚して1年。
乃里子はやっと自分を取り戻した。
大好きな苺をつぶしながら、「こんなに幸せでいいのかなぁ」と考える日々。
結婚中はセーブしていた仕事も再開し、それなりに軌道にも乗っていて、
楽しい友人たちと過ごす毎日。
結婚を「刑務所」、離婚を「出所」、そして今の環境を「娑婆」と表現して、改めて、
毎日「娑婆」の空気を堪能している。
男友達の啓やマモル、そして、年上の女友達の芽利やこずえとの新たな友情が、
幸せな生活をさらに楽しいものにしていた・・・。


思春期の頃から気になり続けていた「苺をつぶしながら」、やっと読破しました。
これは、思春期に読んでもさっぱりわからなかったかもしれない。
剛と離婚した乃里子は、水を得た魚のように、元の自分を取り戻し、
再開した仕事も順調で、楽しい仲間に囲まれて幸せな日々を過ごしていました。
結婚を「刑務所」、離婚を「出所」と例えちゃうところが好きです。
新たな年上の女友達もでき、毎日美味しいものを食べ、お酒を飲み、
ときには軽井沢でバカンスを楽しむ・・・なんて生活を送る乃里子。
でも、あるとき、年上の女友達・こずえが不慮の事故で帰らぬ人となります。
これを機に、乃里子は、一人の自由きままな生活は、
実は深い孤独と隣り合わせであることに気付きます。
うーん・・・この気付きはとてもどーんときてしまいました。
でも、別れた夫・剛が、最後にいい味出すんです。
私だったら、惚れ直してしまいそう。
シットマンではあるけど、実はとてもステキ男子なんだーって。

「誰かがいるから、一人でも生きていける」・・・そんなことが
実感できる、後味のよい終わり方で、でも、心に残るものは大きい一冊です。


三部作、一気読みでした。
これを機に、いつものごとく、この作家さんにハマりそうな予感です。
読書家のW先輩は、昔よく田辺聖子作品を読んだそうなので、
オススメをお伺いしたところ、「感傷旅行」や、「甘い関係」などを挙げていただいたので、
そのへんからチャレンジしてみようと思います。