さくさく読書日記-言い寄る

この年になって田辺聖子作品初挑戦。

前置きが長くなりますが、私は、自他共に認めるセーコちゃんファンでして、

中学生の、ちょっと大人な本を読みたくなった頃に、「聖子」つながりで、

田辺聖子さんの著書に挑戦しようと思ったのですが(確か、なにかの本が家にあったから)、

著書紹介の写真を見て、私の思う「聖子」像とあきらかに違うイメージにがっかりし、

(身も蓋もない言い方ですが、見た目がいただけなかった)あまりのイメージダウンで、

結局今までなんとなく避けて通ってきた作家さんだったのです。

最近、本屋さんをウロつくと、「おっ、この表紙、かわいい!!」って思う文庫本が軒並み田辺聖子作品で、

そろそろ挑戦してみようかなー・・・と思っていたところ。

特に、思春期の頃に密かにタイトルに惹かれていた、「苺をつぶしながら」を、まず読もうと思ったところ、

これ、3部作の最終巻らしい・・・ということで、まずはこの「言い寄る」から読み始めたというわけなんです。


大阪でデザイナーの仕事をしている乃里子、31歳。

仕事はほぼほぼ順調、言い寄る男も多数。

ひょんなことで出会った財閥の御曹司・剛、魅力的な中年男性・水野。

言い寄ってくる男たちとは、気軽に打ち解けることができるのに、

長年、恋焦がれている幼馴染・五郎には、言い寄ることができない・・・。


この本、初版は昭和48年ですって!!私、2歳・・・。

ケータイやメールこそないものの、この恋愛小説、まったく色あせてないところが

すごいです。

というか、最近の恋愛小説なんかよりも、洗練されてる感じ。

男女の軽快なやりとりや駆け引きがとても小気味よく、特に、大阪弁でのやりとりはとても、

心地よかった!!

私、大阪弁ってなんとなく粗野でちょっと怖いイメージがあったのですが、

この本でイメージ変わりました。そこはさすが田辺聖子さんだと思います。


長年、「聖子」コンプレックスで読めなかったのを悔やみました。

もっと早くに、20代後半に出逢いたい本だったかも。

一気に3部作読みきってしまいました!!