さくさく読書日記-悪の教典

何かの雑誌で、面白いということが載っているのを見て気になっていたところ、

貸本屋さんにあったので借りてみました。


主人公の蓮実は、高校教師。

生徒の人気はとても高く、”ハスミン”と呼ばれて親しまれ、

同僚の教師たちからも信頼の厚い、一見理想的な教師だが、

裏の顔は、何の感情もなく人を殺す「サイコパス」。

自分の邪魔になる者は、躊躇なく殺してしまうという、恐るべき面を持つ。

彼は、クラスの運営を穏やかに行いつつ、自分の帝国を築こうと、

校内に盗聴器を仕掛けたり、そのほかいろいろな情報操作をするが、

そんな彼の裏の顔に気づき始める生徒が出てきて、勘付いた彼は、

恐るべき殺戮を実行する・・・。


怖い小説でした。

でも、続きが気になって、上下巻、あっという間に読んでしまいました。

面白かった・・・でも、あとに残るものは正直ないのですが・・・。

高校教師の蓮見。上巻では、ちょっと怪しい行動をするも、

まぁ、普通に人気がある先生で、イケメンで・・・という彼の裏の顔は、

そんなにエグく描かれてはいないのですが、下巻でそれが炸裂します。

ネタバレになりますが、下巻で、自分が担任をするクラスの生徒40人を、

全員殺す・・・という、ありえない行動を取ることになるのですが、

あまりにもいきあたりばったりで突っ込みどころは満載。

昔読んだ、「バトルロワイヤル」を彷彿とさせる感じになってます。

詰めが甘かったゆえのラストは、なんだかなー・・・とも思いますが、

ついつい読み進めてしまう面白さがありました。


あまり手に取ることのない作家さんですが、これを機に、

他の作品も読みたくなりました。