W先輩にお借りしました。
有川浩さん作品、初挑戦です。
この作品、映画化されるそう・・・。
西宮北口駅と宝塚を結ぶ、片道15分の阪急今津線を舞台に、
乗り合わせた乗客の人生が少しずつ交錯していく短編集。
あらすじ、さくっとしか書けませんでした・・・。
でも、この本、すごくよかった!!
登場する人々は、
・図書館でよく見かける女性と電車で乗り合わせてドキドキする男性
・婚約者を同僚に寝取られた女性
・犬好きのおばあちゃんとその孫
・DVの彼氏と付き合ってる大学生の女の子
・社会人の彼氏からすごく大事にされている女子高生
・付き合い始めたばかりの大学生のカップル
なのですが、それぞれが関連する駅を背景にして、
それぞれのお話が描かれています。
そして、登場人物たちが少しずつ交錯していきます。
印象的なのは、婚約者を同僚に寝取られた女性のお話。
結婚の話も進んでいて、ちょっぴりマリッジブルーになった頃、
婚約者が同僚と浮気をし、妊娠してしまったことが発覚。
結果、彼は、同僚と結婚することに・・・。
華がある主人公・翔子に比べて、地味で目立たない同僚。
虫も殺さないような顔をしながら、しれっと婚約者を寝取ってしまう同僚を、
そして、婚約者をどうしても許せず、二人の結婚式に呼ぶことを条件に、
別れ話を承諾します。
式の当日、翔子は、とても高価な純白のドレスに身を包み、
プロに頼んでヘアメイクを施して、新婦よりもずっと美しい自分を見せつけて、
無事に「討ち入り」を果たす・・・というお話。
なんか、私の周りにも、この婚約者を寝取ったタイプの女子がいて、
その人を思いながら読んでいたら、スカッとしました。
他のお話も、なんか、心がじんわりするものばかり。
DVの彼氏と付き合っている女子の話もいいです。
関西に疎い私は、阪急電車と聞いても、なんとなく、車体がえんじ色ってことしか
思い浮かばず、どこをどう走っている電車なのかもわからないのですが、
それでも、街の景色や、電車から見える景色が想像できちゃうくらい、
情景豊かに描かれています。
関西に行く機会があったら、この短い線に乗って、お話の舞台を辿ってみたくなりました。
映画、見たいです。阪急電鉄がバックアップしてるらしいので、
実際の景色なんかも見れるのではないかと・・・。
初めて読む作家さんだったので、期待値はあまり高くありませんでしたが、
今年読んだ本の中でも指折りのものになりました。
この場を借りて、W先輩、またまた面白い本を教えていただき、
ありがとうございました!!
