角田光代さんの新作。
貸本屋さんで借りました。
きらめくような真夏のキャンプの思い出を少しずつ振り返る7人の男女。
それぞれ、親に連れられはしゃいだ特別な時間。
だが、ある夏を最後にキャンプは二度と行われなくなり、
子供たちも音信不通になってしまう。
それぞれが大人になって、輝く思い出のごとく夏のキャンプを思い出し、
そして、親戚でもなく、友達同士でもなさそうな親同士が開催していた
あのキャンプは一体なんだったのだろう?という疑問にたどり着く・・・。
一気に読んでしまいました。
ミステリアスなエピローグを読んでいたら、止まらなくなって、なになになに???って読み進めてしまいました。
テーマは「出産」・・・と言っていいのかな?
お話の時代背景は、1990年代前半から現在まで。
医学の進歩により、昔は想像もできなかった方法で子供を授かることができるようになった今の世の中。
でも、それにはやっぱりさまざまな問題がついて回ります。
特に、その国のさまざまな価値観によってその受け止め方や規制は様々ですよね。
記憶に新しいのは、タレントの向井亜紀さんの代理母出産でしょうか。
アメリカではOKだけど、日本ではNG・・・というのはよく聞く話です。
このお話は、そんなちょっと重いテーマを軸として描かれています。
そして、女性としてちょっと考えさせられました。
気軽に手に取ってしまったのですが、想像以上に重くて、読んだあとは達成感とともに
ぐったりとした疲労感を伴ってしまったほど。
それとは別に、私にも子供の頃の夏休みの思い出がいっぱいあって、
最初のほうではそれらを思い出して懐かしく思ってしまいました。
子供のころの夏の思い出って、なんか宝物のようなキラキラしたものですよね。
このお話でも、毎年の夏休みのキャンプがそれこそ輝くような思い出として、
7人の男女の胸に焼き付いています。
はー、あの頃に戻れたら・・・なんていうバカなことを考えつつ、重い話に身をゆだねた感じ。
「八日目の蝉」もよかったけど、この本のほうがリアルで重かったです。
・・・まとまりのない感想ですみません。
