さくさく読書日記-チェイサー

土曜日の夜中、偶然WOWOWで見てしまった映画。
公開時、ちょっと気になってたのですが、後味がよくなさそうだったので、
見ることはないなと思っていたのですが・・・とても衝撃的でした・・・。


元刑事のジュンホが経営するデリバリーヘルスでヘルス嬢が
次々と失踪するという事件が起こっていた。
やがて、ジュンホは失踪したヘルス嬢たちが最後に担当した客の
電話番号が一致し、ついさっき出張させたミジンの相手も
また同じ番号であることに気付き、追い始める。
そして、ジュンホは疑惑の人物ヨンミンを見つけ捕獲する。
警察で事情を聞いていたところ、ヨンミンはとんでもない告白を始める。
「女達は自分が殺した。そして、最後の女はまだ生きている。」・・・と。
ミジンを助けるため、ジュンホはヨンミンの隠れ家を探す・・・。


真夜中だし、なんか気味悪そうな映画だし、さわりだけ見て寝ようと心に決めていたのに、
ついつい最後まで見てしまい、久しぶりに「怖い」という感覚に陥り、
夢にまで出てきてしまいました。

きっと、この映画が、現実に起こった事件を元に作られているというのを知ってしまったからだと思います。
韓国で04年に発覚した連続殺人事件。

この犯人は、30人近くの人を殺害したというとで、日本のニュースでも取り上げられてました。
資産家のお年寄りから始まり、その後、デリヘル嬢などまで・・・その事件を題材にしたこの映画。

本当に、怖かった!!


なんか、犯人が本当に不気味。実際の犯人も、殺人の動機を聞かれて、
「なんとなく」って答えたそうで・・・その不気味さがよく醸し出されてて、
この俳優さん、本当にうまかったです。
そして、その犯人を追いかけるデリヘルの経営者。
漆黒のソウルの街で犯人を追いかける様は、圧巻でした。
こちらまで全力疾走した気になってしまう・・・ぐったりしちゃいました。
前半で案外あっさり犯人はつかまってしまい、そして、あっけなく自供をするのですが、
物的証拠がないということでほどなく釈放されてしまいます。
あんまりよくわからないけど、日本なら、何日かは拘置されますよね?
韓国は12時間が限度らしい。

警察の捜査方法のあまりのずさんさにものすごくイライラしまくりました。
もうちょっと警察がうまく動けば・・・って映画のことなのに、本気で悔しくなったり。
「そこじゃないでしょー」って、思わず声に出してつっこんじゃうくらい、要領が悪い。
そして、いろんな利権などもあり、あっけなく犯人を釈放しちゃうし。
日本の刑事ドラマを見てる限りでは、警察に関しては絶対日本のほうが優秀だって
思いました。


印象に残ったシーンは、拉致されたデリヘル嬢の娘が、母親の事態を知って、
泣き叫ぶシーン。でも、無声なんです。無声にすることで悲しみというか絶望がより深く感じられました。
さらに、犯人が描いた壁画を見て主人公が愕然とするシーン。
ここはその絵があまりにも不気味で、鳥肌が立ちそうになりました。
そして、終盤の売店でのシーン。ネタバレになっちゃうのでここまでにしておきます。
売店のシーンは、ペラペラしゃべるおばちゃんに本気で突っ込み入れたくなりました。


いやぁ、大変な映画をみちゃいました。衝撃がすごかったです。

でも、一人で見るのは怖いし、結末もわかっててそれまた怖いので、

もう二度と見ないかも。後味の悪さといったら、今まで見た映画の中で一番かも。

勇気のある方、一見の価値ありです。


それにしても、狂気に犯された人間て本当に怖いと思った一作でした。

韓国映画の奥深さを改めて感じました。

日本映画ではここまでのはなかなかないかもしれません。