さくさく読書日記-マイレージマイライフ


アカデミー賞でいろんな賞にノミネートされてて気になってた映画。
レイトショーをW先輩と鑑賞してきました。


年間322日も全国を出張し、リストラ宣告を行っているライアン。
そんな彼のモットーは、「バックパックに入らないものは背負わない」。
面倒な人間関係を嫌い、出張先で出会った女性とその場限りの情事を
楽しむ日々を送っていた。
そんなライアンの唯一の楽しみは、マイレージを貯めること。
そのマイレージも、目標の1000万マイルに到達しようとしていた。
しかし、ある日、その楽しみを奪おうとする者が現れる。
それは新入社員のナタリー。
彼女が、ネット上で解雇通告を行うという合理案を提案したことにより、
ライアンの出張は必要なくなるかもしれないという事態に・・・。


既にこの映画を鑑賞したという、前職の上司Yが、「ジョージ・クルーニーじゃなかったら、
面白くなかったかも・・・」という感想を漏らしていたそうですが、
まさにその通り。たぶん、ジョージ・クルーニーだからよかったんだと思います。
主人公のライアン、最初はとっても凛々しいんです。
バリバリ仕事をこなして、全国を駆け巡ってる感じで。
マイレージもバンバン貯まるし、価値観の合う女性アレックスと出会うし・・・。
でも、新入社員のナタリーの出現によって、出張はなくなるわ、
そもそも自分の仕事すら危うい状況に陥ってしまいます。
ジョージ・クルーニーが弱っていく様がすごくうまくて・・・。
目力のある俳優さんなだけに、弱っていくにつれて、目力も弱くなっていくんです。
「バックパックに入らないものは背負わない」というのが、ライアンのモットー。
その言葉通り、面倒な人との関係を避けてきたライアン。
でも、アレックスとナタリーに出会った彼のその人生哲学は、
徐々に変化を見せていきます。
人と深くかかわることは、それだけ傷つくリスクも大きいということですが、
それはまた人として成長できるひとつのきっかけにもなり、決して悪いことではないんだ・・・みたいな
メッセージが隠されてる気がしました。


あまり映画のあらすじを調べずに行ったので、勝手にラストも妄想してたのですが、
その妄想とは全然違うラストだったので、ちょっとびっくりしました。

でも、オトナの映画という感じで、たぶん、今だからいろいろわかるけど、
若い頃見てたらつまらない映画で終わってたかも。
いろいろと考えさせられることも多々ある、コミカルなんだけど、
見たあとは、なんだかずっしりとしたものが心に残る映画でした。


「マイレージ、マイライフ」って邦題で、原題は「UP IN THE AIR」だそう。
この意味が、「漠然としている」とか「ふわっとしている」とか、「チャンスがある」とか、
「未確定」・・・というものだそうで、なんか、どれもが映画の内容を物語っていて、
きちんと意味が解説されていれば、邦題より原題の方がしっくりくるなー・・・なんて、
ちょっと思ってしまいました。