さくさく読書日記-彼女がその名を知らない鳥たち

W先輩にお借りしました。
この作家さん、全然知りませんでした・・・。
経歴を見てみると、ものすごい波乱万丈な方・・・。
主婦から僧侶になり、その後、会社を経営するも、
失敗・・・みたいな・・・僧侶から会社経営に切り替えるところが
なんか不思議~。しかも、作家デビューは57歳だって!!


33歳の十和子は、8年も前に別れた黒崎のことが忘れられなかった。
ふとしたきっかけで自信過剰タイプの15歳も年上の陣治と関係を
持つようになり、一緒に暮らすようになる。
ある日、陣治の部屋から、黒崎からもらったダイヤのピアスを発見する・・・。
そんなとき、黒崎が数年前から行方不明だということを知り、
十和子は、陣治が黒崎を殺したのではないかと疑念を抱くようになる・・・。


はぁぁぁぁ~・・・って、大きいため息をついてしまう読後感。
一気に読んでしまったんだけど、ものすごい疲労感を伴いました。
主人公の十和子と同居する陣治の描写がとてもイヤな感じで、
そのくだりを読むだけでも、不快な気持ちになってしまいました。
ここまで悪く描かなくてもいいのに・・・って思いつつ・・・。
十和子は、そんな陣治が嫌いでしょうがないのに、依存して離れられずにいます。
そういう十和子に対して同じ女としてものすごい嫌悪感を覚えました。
私だったら、そこまで嫌いな人に養ってもらうなんてありえない!!!
陣治も男のくせに、どうしてここまでコケにされてこんな女の面倒を見るんだろう???
って思ったんですが、結末を知ってなるほどなーって思ってしまいました。
途中でなんとなく、そういう結末かなーってわかってしまうのですが、それでも、はっきりと
それがわかったときには、今まで気持ち悪かった陣治に対して、よくぞそこまでやった!!と、
賞賛を送りたくなります。


とはいえ、全体的にズーンとしていて、最後はちょっと悲しい終わり方になるので、
後味悪いったらありゃしないです。
息が詰まりそうな重苦しさなんだけど、なんだか一気に読めてしまう、不思議な本。
重くてドロドロしてて、本当に疲れてしまいました。