ずっと気になってた本。
冬休み中に貸本屋さんで借りました。
トルコ料理店でのアルバイトを終えて、家に戻ると、
部屋の中がからっぽになっていた。
同棲していたインド人の彼が、部屋のあらゆる物を持ち逃げしてしまったのだ。
こつこつとバイト代を貯めて買った大切な調理道具も何もかも・・・。
恋と同時にあらゆる物を失った衝撃から、主人公倫子はさらに声も失ってしまう。
唯一手元に残ったのは、祖母から譲り受けた糠床だけ。
山間のふるさとに戻った倫子は、小さな小さな食堂を始める。
一日一組のお客様だけをもてなす、決まったメニューのない食堂。
幸運を呼ぶ食堂として、次第に評判になる・・・。
私、お料理が好きなので、主人公倫子がすごく丁寧に料理をする描写とか、
もう、ヨダレが出そうなほど美味しそう&作ってみたくなって、とてもさくさく読んじゃいました。
こんな食堂が近くにあったら、絶対行きたい!!
倫子の食堂でゴハンを食べると、幸せになるという評判が起こり、
食堂はじわじわと知れ渡るようになります。
食堂はとても順調な滑り出しなのですが、実は倫子は実の母親と仲が悪く、
実家に戻ってもほとんど口をきかない有様。
実家に住まわせてもらうのと引換えに、母親の愛豚(!!)エルメスちゃんの世話を
することになるのですが、エルメスちゃんに愛情を注ぐ母親を見て、
自分はこんなに愛情を注がれなかった・・・と、かなり複雑な心境になったりします。
そんなこんなで、なかなか関係修復のきっかけもないまま時は過ぎていきますが、
ある日、母親から衝撃の告白をされてしまいます。
ネタバレになってしまうので、詳しくは書きませんが、それがきっかけとなり、
親子関係にも変化が生じてきます。
ラストはけっこうじーん・・・とします。
好きだな、こういうお話ー。
そんなに期待せずに読んでみたのですが、じんわりほんわかとする感じで、
そして、何よりもお料理の描写が本当に美味しそうで・・・いい本でした!!
このお話、柴咲コウさん主演で映画化されるそうです。
お料理作るシーン、実写で見てみたいです・・・。
