伊坂幸太郎さん原作の映画。
原作は読んでいますが、なんとなくイマイチだったんですよね・・・。
でも、魅力的な出演者に惹かれてDVD借りちゃいました。
遺伝子を研究する泉水と芸術的な才能を持つ春は、
一見仲のいい普通の兄弟。
そんな二人の住む町で、謎の連続放火事件が発生していた。
泉水と春はその放火事件の現場近くには必ず謎めいた
グラフィックアートが残されていることに気づき、
関連性を調べ始める。
だが、放火事件に深く関わるほど、春の出生に関わる、
家族の哀しい過去に近づいていくことになる・・・。
この原作、いろんなところで絶賛されてますが、私は別にー・・・って感じだったんです。
でも、映画見て改めて原作のすばらしさに気づきました。
すごくよかったです、この映画!!
自分の家族を「最強の家族」だと言い切る、ガンに侵されているけど、
とても前向きで強いお父さんに小日向文世さん、とても美人で優しいお母さんに
鈴木京香さん。そして、遺伝子を研究する兄、泉水に加瀬亮さん、
芸術的な才能を持つハンサムな弟に、岡田将生さん。
一見、幸せで穏やかな家族が持つ哀しい過去・・・。
それは、お母さんがレイプされ、レイプ犯の子を妊娠してしまったこと・・・。
そのときの子供が、春・・・。
・・・けっこう重い話なのですが、そうは感じさせない映画でした。
連続30件ものレイプを重ねた最悪のレイプ犯に渡部篤郎さん。
この人、こういうイヤな奴の役、うまいですよねー。
「レイプの何が悪いの???」みたいなことを平然と言ってのけちゃう。
これ、超ハマり役だったと思います。
この元レイプ犯が鍵を握る重要な役どころだったりします。
原作といろんな設定がちょっとずつ違ってたりするのですが、
これはこれでよかったと思います。
原作にもあった場面で、じーんっときたのが、春が絵の賞を取って、
それを同級生になじられるシーン。
レイプ犯の子を産んでしまったことは、狭い町のなかでは誰もが知ってること。
心無い人はそれを遠まわしに中傷したりします。
この春がなじられるシーンもそういう状況から派生した出来事なのですが、
お母さんの行動が大胆不敵で、でも、ものすごく切なくて、
じーんとします。
あと、「レイプ、グレイプ、ファンタグレープ」のシーンもじーんでした。
泉水と春の子供時代の子役が、加瀬さんと岡田さんにとても似ていて、
いい味出してます。よくこんなに似てる子見つけたなーと単純に感心。
・・・と、挙げたらまだまだ書けちゃうほど、じーんな場面が多かったです。
原作ではこんなにじーんとした場面は皆無だったのに・・・。
私が伊坂作品の中で一番好きな、「ゴールデンスランバー」も、
来年年明け早々公開だそうです。
こちらも楽しみ。伊坂作品、映画のほうが楽しめるかもしれません・・・。
