さくさく読書日記-マルタのやさしい刺繍

これ、ずっと見たかったんです。
いつも借出中で、やっと借りることができました。


スイスの小さな村に住む80歳のマルタは、9ケ月前に夫に先立たれ、
自分も早く夫の元に行きたいといつも願っている。
そんなある日、裁縫が得意なマルタに、村の合唱団の団旗の修復依頼がされる。
久しぶりに裁縫をするマルタは、長い間眠っていた創作意欲に火がついてしまう。
そして、若い頃の夢だったランジェリーショップを開こうと、奔走し始める・・・。
だが、伝統を重視する保守的な村では、マルタの夢が受け入れられるわけもなく、
周囲の人たちの反応は冷たかった・・・。


スイス映画ってあんまり聞いたことないですよね?
以前ブログにもUPした、「ぼくのピアノコンチェルト」もスイス映画だったかな?
でも、それ以外って私もあんまり見たことないです。
なんでも、スイスって、他言国家なために、映画が作りにくいんだとか・・・。
でも、この映画、すごく面白かったです。


物語の主人公は80歳のマルタおばあちゃん。愛する夫に9ケ月前に先立たれ、
その悲しみから立ち直れず、早く自分も死んで夫の元に行きたい・・・と願ってます。
でも、ある日、村の合唱団の団旗の修復依頼を受け、眠っていた創作魂に火がついちゃいます。
裁縫が得意なマルタは、若かりし頃、自分が作ったランジェリーを売る店を開くことが夢でした。
でも、結婚して夫から裁縫は禁止され、いつしかその夢も忘れていたんです。
団旗の修復のための布を買いに、町の生地屋さんに出かけたマルタは、下着の素材になりそうな
布やレースを見つけ、夢を実現させたいと強く思うようになります。
そして、その夢を理解してくれる友人たちとともに、夢の実現に向けて奔走します。
・・・でも、伝統を重んじる小さな村の人たちには、「ランジェリーショップ=ハレンチ」という観念で、
なかなか受け入れられなく、むしろ軽蔑する人が多く、前途多難・・・。
でも、友人たちの協力を得て、インターネットで売り出したマルタの下着は人気上昇。
そんな様子を見ていた村の人々たちの目もだんだん変化していきます。

80歳になっても夢をかなえられる・・・って、すごく前向きな映画です。

マルタ役のおばあちゃんが、またかわいんですよ!!
かわいいながらも芯が強くて、夢の実現に関しては絶対譲らない頑固さも持ち合わせてる・・・。
すごくステキな女性です。
マルタを囲む友人たちも、またステキ。


スイスの豊かな自然に包まれた小さな村の風景もとても癒されました。
保守的な村・・・私も自分が生まれ育った町がそんな感じだったので、
その窮屈さはちょっとわかります。どこに行っても、どこのだれなのかをみんなが知ってる・・・。
そして、ちょっと人と違うことをすると、すぐにそれが伝わってしまう・・・。
今となっては懐かしくもありますが、当時はとてもイヤでした・・・。
そういう環境の中で80歳のおばあちゃんが、伝統を打ち破って新たな風を吹かせようとするこの映画、
自分の生まれ育った環境と重ねて見てしまったからか、とても爽快でした。
ランジェリーもすごくかわいいんですよー。村の伝統的なモチーフを基にした刺繍もとてもステキ。
実際に売ってたら欲しくなってしまいそうです。


最近、なんだか疲れ気味な方、この映画、癒されること間違いなしです。
おばあちゃんの一途な思いにきっと元気づけられると思います。