さくさく読書日記-誰も守ってくれない


気になってた映画。

DVD早速借りちゃいました。


平凡な4人家族の船村家。

長女の沙織は中学生。毎日楽しい学校生活を送っていた。

そんなある日、兄が小学生姉妹殺人事件の容疑者として逮捕されてしまう。

未成年が容疑者ということで、世間やマスコミの関心が高まる中、

東豊島署の勝浦刑事は、家族を保護する任務を命じられ、

沙織とともに、逃避行を始める・・・。


被害者の家族を描いたドラマや映画はけっこう多いように思いますが、

犯人(しかも未成年)の家族を描いたものって少ないですよね。

この映画を見て、犯人の家族の苦悩が相当なものだということが

よくわかりました。

私の同級生にも、お父さんが誤って人を殺めてしまった子がいて、

それまでの生活が一変・・・ということを見聞きしていたので、

その子のことを思い出したり・・・。

でも、そのころはネットでの中傷などはもちろんなかったし・・・。

この映画では、兄逮捕の瞬間から、事件のスレッドが立って、過激な書き込みがなされ、

それがまた問題視されてました。

掲示板などに疎い私は、「ここまでやるかなぁ?」と、ちょっと、現実的に受け入れられない

部分もありましたが・・・。


印象的だったのは、沙織を演じた志田未来さんでもなく、勝浦刑事を演じた佐藤浩市さんでもなく、

二人が逃げたペンション経営者夫妻の柳葉俊郎さんと、石田ゆり子さんでした。

柳葉さんは、通り魔に息子を殺された「被害者の家族」。

「犯人の妹」をかくまうということに、別な事件であっても思うところがあり、

それを口にする演技はとてもリアルで迫真がありました。


罪を犯した人にも家族はいて、そして、被害に遭った人にも家族がいて・・・。

そんな家族についていろいろ考えさせられる映画なのかもしれません。

欲を言えば、妹だけに焦点を当てず、逮捕された兄、そして、別に保護されている父親のことも

描いてもらえたら、もっと厚みのある映画になってたかもしれません。


後味は私的にはちょっと重いものになりました・・・。