さくさく読書日記-赤めだか


クドカンの本を貸してくれた若手Yくんが、
一緒にこの本を貸してくれました。
「談春、面白いです。読んでみて下さい。」・・・と。
私、落語ってまったく興味がなくて、立川談志さんの
顔は思い浮かべることができますが、談春さんのことは
全く知りませんでした。
名前からして、談志さんのお弟子さんなんだろうなということは
想像できましたが・・・。
で、期待せずに読んでみる事に・・・。


昭和59年、談春は高校を中退して立川談志に入門し、
新聞販売店で働きながら、前座修行を始める。
厳しい修行を経て、二つ目、真打になるまでの体験談・・・。


面白かったー!!!立川談志さんって、テレビでしか知らないので、
毒舌の、破天荒なおじさんというイメージだったんですが、
実は落語界ではすごい人らしいですね。
作者がこの本を書こうと思った動機も「談志のすごさを今残しておかなければ」
ということからだそうです。


私のイメージ通り、立川談志さんは、とても破天荒な方として描かれてます。
印象深かったのは、
「修行とは矛盾に耐えることだ」
「前座の間はな、どうやったら俺が喜ぶか、それだけ考えてろ。
患うほど、気を遣え。お前は俺に惚れて落語家になったんだろう。
本気で惚れてる相手なら死ぬ気で尽くせ。
サシで付き合って相手を喜ばせられないような奴が
何百人という客を満足させられるわけがねェだろう。」
・・・という談志さんのセリフ。
実際、談春さんの修行中は矛盾だらけだったそうです。
”患うほど、気を遣え”ってすごいですよね。
でも、その気遣いが、将来何百人という客を満足させるのに必要なこと・・・っていうのは、
とてもわかる気がします。
だから、弟子にしたら矛盾だらけなことでも、本当はそうではなく、
将来独り立ちしたときのために身についてなくてはいけないことを、
談志さんは教えていたんだろうなーと思います。


借りたときに「えー、落語の話???」って、若干後ろ向きな感じでしたが、
落語がわからずとも、面白く読めてしまう一冊です。
もちろん、落語のことはたくさん出てくるので、知っていて読めばさらに楽しめたかもしれませんが・・・。
一番よかったのは、一番最後の章。
いよいよ真打になるかも・・・という談春さんが画策した、談志さんとその師匠柳家小さんさんとの
エピソード。
ちょっとホロリときちゃいました。


この本を読んで、談春さんや談志さんの落語が聞きたくなりました。
ちょっと落語の根多を予習して、寄席を見に行こうと思ってます。