さくさく読書日記-重力ピエロ


ニガテ意識の強かった伊坂作品。

読書家のW先輩が面白かったというようなことを
仰っていたのと、映画に興味を惹かれて読んでみました。



兄の泉水と二歳下の弟の春。二人は仲のいい兄弟。
英語で表すと二人とも「Spring」。
優しい父と美しい母に囲まれ、一見、幸せに見えた家族には、実は辛い過去があった。
その記憶を抱えて兄弟が大人になった頃、事件は始まる。
連続放火事件と、それを予見するかのようなグラフィティアート。
遺伝子関連の会社で働く泉水は、遺伝子のルールとそのグラフィティアートが、奇妙にリンクしていることに気づく・・・。



思いのほかさくさく読めてしまい、気づけば読破しちゃってましたー。
仲のよい兄弟。父は優しく、母は美しい。
周りから見たら、理想の家族・・・と思いきや、この家族、過去に母親がレイプ犯にレイプされ、そのときにできたのが、弟の春・・・という重くて辛い過去を背負っています。
それゆえに、家族それぞれがいろんな複雑な心境を抱えて生きてるわけですが、特に春は、さまざまな書物にすがったり、ガンジーを敬愛したり、ピカソと自分を重ね合わせたり・・・痛々しいくらい自分の生い立ちに、なんとか立ち向かおうと必死になります。

母は既に亡くなり、父も癌になり闘病中・・・そんなとき、泉水と春が住む町で、連続放火事件が起こります。
この事件と前後して現場近くに描かれるグラフィティアートの関連性を説く春。そして、泉水はそれらと、遺伝子のルールがリンクしていることに気づき、調べ始めます。



なんだろう?読めてしまったけど、物語自体は別に・・・という感じでした、私は・・・。
やっぱり、もともと伊坂作品が得意でないからでしょうか?
でも、冒頭の「春が2階から落ちてきた」っていう一文は好きだなー。
それぞれのキャラクターはとてもよかった。なんていうんだろう、その人の人となりがわかりやすくて、感情移入しやすかったというか。
この家族みんなが重い過去を背負っていながらも、それぞれが優しく、透明感がある感じで描かれていたのが印象的。
映像で見たらまた違った感想を持てる気がするので、映画のDVDが出たら見てみたいです。

・・・と、わけのわからない感想を記したにもかかわらず、伊坂作品に軽くハマり、(というか、自分がどのへんの作品ならOKなのかを試している感もありますが・・・。)タイトルに惹かれた「グラスホッパー」と「ゴールデンスランバー」も貸本屋さんで借りてしまいました。
「グラスホッパー」は、好きなカクテルの名前だったので(お酒飲めないんですがね)、美味しそう・・・と思って手が伸び、「ゴールデンスランバー」は、ビートルズの曲の中で一番好きな曲と同じタイトルだったから・・・という、不純な動機。
感想はまたUPします。