さくさく読書日記-IN




桐野夏生さんの新作。

代表作に映画やドラマにもなった「OUT」というお話がありますが、

今回は、反対の意味をなす「IN」というタイトル。

でも、「OUT」の続編とかではなく、まったく違うお話です。



小説家のタマキは、「淫」という小説を執筆するため、

緑川未来夫が書いた小説「無垢人」に緑川の愛人として登場するも、

「○子」と名前を伏せられた登場人物のモデルを探し求めて

奔走する。

同時に、かつてタマキが不倫関係にあった阿部青司との日々の回想と、

現在の青司への複雑な感情を思い起こす・・・。



あらすじの説明が難しい。

すごくひねくれたダークな恋愛小説って感じ?

最初のほう、いつもの桐野さんとは違う!!と思ってましたが、

読み進むにつれて、「あぁ、桐野さんはこうでなくちゃ!!」という感じになってきます。

暗いわ、重いわ・・・でも、そう思いつつも読み進めてしまう・・・。

作中に出てくる「無垢人」という作品、島尾敏雄作「死の棘」がモデルになってるそうです。

ちょっと読んでみたくなりました。

複雑ないろいろな事柄が絡んで、自分のかつての恋愛相手もからめて

どんどんダークな内容になっていくところはさすが桐野さん。

でも、読後感はどーーーん・・・となり、決してよいものではないです。

でも、また新作が発表されたら読んじゃうんだろうなーーー。