村上春樹さんの「1Q84」、読み終わりました。
ここ1週間ほどで2冊、読みきってしまったのですが、
どっぷりハマってしまって、余韻から覚めやらない感じです。
あらすじは難しいです。舞台は1984年の東京。
スポーツインストラクター兼暗殺者の「青豆」と、
小説家志望の予備校教師「天吾」という二人の主人公のお話が、
それぞれの視点で交互に書かれている形式。
これは「海辺のカフカ」と同じです。
ある事件をきっかけに、1984から1Q84の世界に主人公二人は入っていきます。
・・・このあらすじではさっぱりわからないですよね?
うまく説明できない・・・すみません。
でも、実在のものをモデルにしたと思われる宗教団体が
いくつか出てきて、そして、その中には、「オウム真理教」っぽいものもあり、
かつ、そのリーダーもかつての「オウム真理教」のあのリーダーをモデルにしてる感じ。
でも、そのリーダーについて、必ずしも「悪」の視点では描かれてないことに
ちょっとびっくりしました。
リーダーになるからには、それなりの「力」が備わっていることを認めて、
そして、そういう人に普通の善悪の基準を当てはめるのは違和感があるということを
表している気がしました。肯定するわけではないけど、でも、否定するでもないという・・・。
「アンダーグラウンド」や、「約束された場所で」を執筆したからこその描写かなぁ・・・とも
思ったり。
小説自体は、その宗教団体に図らずも関わることになってしまった、
「青豆」と「天吾」のことが描かれているのですが、ほんのちょっと登場した、
このリーダーの描写が私には一番印象的だったかもしれません。
海辺のカフカのときもそうでしたが、読んだあと、独特な世界観に引きずり込まれて、
しばらくの間は余韻に浸ってしまっています。
今、まだそんな感じ。
それにしても村上春樹さんの文章は、相変わらず哲学的ですね。
「まわりくどい」と思われる方もいるかもしれませんが、私はけっこうスキです。
比喩的な表現もうまい。
村上さんの小説って、私の場合何度か読むうちに、村上さんが発しているメッセージみたいなものが
伝わってきます。(1度読んだだけでわかる人もいると思いますが・・・。)
なので、ちょっとほとぼりが冷めた頃にもう一度じっくり読んでみようと思ってます。
貸本屋さんでの順番待ちがあるので、今回はとりあえずどんな内容なのか・・・というのが
気になって・・・。
賛否両論あるようですが、私はとても面白かったです。
作中に出てきたヤナーチェクの「シンフォニエッタ」も聞きたくなりました。
最後の終わり方がなんだか、続きがありそうな感じがするのですが、
そのうち出るんでしょうか?ちょっと期待しちゃってます。
しばらくこの世界観に浸ってしまいそうです。

