以前、ブログに感想を書いた村上春樹さんの「アンダーグラウンド」。
これは、地下鉄サリン事件の被害者の方々へのインタビューを綴った本でしたが、
今回読んだ「約束された場所で」は、地下鉄サリン事件を経て、
オウム信者へのインタビューを綴ったもの。
サブタイトルも「underground2」となってます。
元信者や、インタビュー当時まだ信者だった人、合わせて8名に
インタビューしています。
読んでてやっぱりどーーーんとなりましたが、この本に登場する人たちは、
直接サリン事件などに絡んでない人ばかりなので、
オウム真理教が最初は純粋な宗教団体だったところから、どんどん迷走して、
組織は巨大化して、最後罪を犯してしまう・・・という流れをどう思っているのか、
信者、元信者に問いかけています。
きっぱりと批判する人や、事件は別物として、教団のことは肯定し、いまだに信じて修行を続けている人、
サリン事件に対する衝撃の度合いも人それぞれ違うようですが、
みんながみんな、教団に身をおいて、何年間もムダに過ごしたとは思っておらず、
後悔している人が一人もいないことにはびっくりしました。
教祖に対しては厳しい批判もありましたが・・・
そして、みんな、現実世界にうまく戻れず、なにかしら闇を抱えて生きている・・・という感じ。
虚無感というか、全員からそういうものが感じ取れました。
宗教に心のよりどころを求めることを批判するつもりは毛頭ありませんが、
現実世界から隔離されて、その中でマインドコントロールされて生活しちゃうと、
怖いな・・・とちょっと思いました。
読み終わったあと、自分も虚無感に襲われちゃいます。
私が目にした事のある、あの、なんともいえない不気味な雰囲気を醸し出してた
オウム信者の人々を思い出してしまいました。
なんか、私って昔から物事をあんまり深く追求しないタイプなんだけど、
もし自分がもっと思慮深くて、いろんなことをすごく考えてしまうタイプだったら、
宗教に心のよりどころを求めていたのかなぁ?なんて思ってしまったり・・・。
うーーん、申し訳ないけど、やっぱり私にはちょっとわからない世界です。
ちゃんとした感想が書けなくてすみません。
「アンダーグラウンド」の方が、衝撃が大きくて、心に残ってます。
オウム信者=カルト集団というイメージがぬぐえない部分はありますが、
マジメに純粋に宗教を追求したい人の方が多いんだな・・・っていうのは
ちょっと理解できた感じです・・・。
